女子スノボ新星「小さな巨人」岩渕麗楽の躍動 初出場の平昌五輪に向け語った胸中は?
――1月27日(現地時間)の冬季Xゲームズ銀メダルも快挙でした。この時の滑りを振り返ってみていかがですか。初出場で緊張はありましたか。
ビッグエアは、時間制限がある中で本数を飛ぶルールでした。飛べる本数は決まっていない分、緊張することなく、いいモチベーションのまま滑れました。1番手のスタートでしたし、公開練習が終わってから、自分のスタートまでに時間が空いていたわけではなかったので。私の場合、頑張ってと言われると結構、気張っちゃう気がするので、「楽しんでこい」って言われるのがいちばん好きなフレーズで、楽しめました。
W杯とXゲームズは、本気度が違いますね。W杯はもう本当に大会って感じ。Xゲームズはイベントみたいな感じかなと。あまりガツガツしてなくて、楽しく滑れたと思います。得点もやっぱり気にはなりますが、自分のスタイルを出してくる選手が多いです。
たぶん、サッカーでいうとW杯、野球でいうとワールドシリーズ。これが、世界でいちばん大きな大会ですが、スノーボードではオリンピックとXゲームズが同じくらい頂点にあります。
世界選手権は2年に1回ですよね。日本ではすごい大会だと思いがちですが、外国では出場しない選手が意外と多いです。
それに、オリンピックを辞退する選手もいます。そういう選手でもXゲームズには出場してきます。W杯などで活躍して、大会側から呼ばれないと出場できません。今回、世界から選ばれたのは8人の選手でした。
快挙で、世界に衝撃を
――Xゲームズの女子ビッグエアに日本人で初出場、初メダルの快挙を成し遂げました。世界で数人しかできない「バックサイド・ダブルコーク1080(縦に2回転しながら横に3回転する大技)」をW杯に続いて決めました。W杯で初優勝した昨年12月とXゲームズの2位はどちらがうれしいですか。
Xゲームズのほうがちょっとうれしかったですね(笑)。W杯で優勝した時は、ダブルコーク決められてうれしい!という思いが強かったので。結果に対してうれしいなと思うのは、Xゲームズでした。
――出場するスロープスタイル・ビッグエア、それぞれの競技のどのようなところに魅力を感じていますか。
スロープスタイルは、その人のスノーボードスタイルが出やすいかと思います。ジャンプが3回あるし、全部やる技が違います。その前の(アイテムが設置された)ジブセクションには、障害物があり3レーンから選んで滑ります。人によってはアイテムの使い方が違うし、いろいろな滑り方が見られます。
ビッグエアは、ジャンプ1回勝負。スロープスタイルより、大きなジャンプ台を使うのでより迫力が出るし、インパクトが大きいです。
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