私は息子が死んだ理由を教えてほしいだけだ

19遺族が争う大川小訴訟の控訴審を控えて

なぜ命を失わなければならなかったのか
さまざまな社会問題と向き合うNPOやNGOなど、公益事業者の現場に焦点を当てた専門メディア「GARDEN」と「東洋経済オンライン」がコラボ。日々のニュースに埋もれてしまいがちな国内外の多様な問題を掘り起こし、草の根的に支援策を実行し続ける公益事業者たちの活動から、社会を前進させるアイデアを探っていく。

宮城県石巻市立大川小学校の惨事を皆さんは覚えていらっしゃいますか? 「GARDEN Journalism」でも、2017年12月に現地訪れ案内していただいた際のルポを、動画と記事で伝えてきました。

本記事はGARDEN Journalism(運営会社:株式会社GARDEN)の提供記事です

大川小学校では東日本大震災の大津波にのみ込まれ、当時校庭にいたとされる78人の児童のうち70人の児童が亡くなり、4人の児童がいまだ行方不明のままです。11人いた教職員も、10人が命を落としました。今、亡くなった児童23人のご遺族19家族は、県と市を相手に、「なぜ命を失わなければならなかったのか」、その真相解明のために控訴審を闘っています。その控訴審が2018年1月23日、仙台高裁で結審。判決は4月26日に出る予定です。

今回はこの裁判に注目し、ご遺族の皆さんは裁判を通して何を明らかにしようとされているのか、J-WAVE『JAM THE WORLD』にて堀潤がご遺族にインタビューした内容をお届けします。

原告「和解の意思はありません」

堀潤:1月23日、私も現場に行って裁判も傍聴してまいりました。裁判を通して広く伝えたいこととは具体的に何を指しているのか。当時6年生だった三男の雄樹くんを亡くされた佐藤和隆さんにお話を伺います。佐藤さん、よろしくお願いします。

佐藤和隆さん(※以下、敬称略):こちらこそ、よろしくお願いします。

:佐藤さんは、昨年大川小学校の現場を案内してくださいました。現場の子どもたちが、「先生あっちの方に逃げたほうがいいんじゃないか」と言ったすぐ目の前の裏山へは実際には避難出来ず、学校の先生たちの誘導の下、津波が迫る方向に逃げてしまった。その地理的な状況も含めて説明をしてくださいましたね。そして今回の裁判の結審の様子も傍聴しましたが、とにかくご遺族の皆さんが県と市に対して訴えたことは法廷の中でも非常に涙に包まれ、裁判所の書記官の方も泣いてしまうくらい非常に胸に迫るものがありました。

佐藤:そうですね。

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