バスケ「Bリーグ」挑む観戦スタイルの新潮流 富士通と連携する「B.LIVE」に勝算はあるのか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに映像配信についても、550インチのスクリーンに4K高解像度の映像と音声の高速配信を実現。試合前や、クォーター間に熊本会場と恵比寿会場間で掛け合いが行われた際にもタイムラグはまったく生じなかった。富士通が独自のアルゴリズムを構築し、リアルタイムな映像伝送を可能にしたからだ。

MC MAMUSHI(マムシ)による進行も観客たちを盛り上がらせた(記者撮影)

そのほかにもB.LIVEだけで楽しめる観戦ポイントとしてエフェクト効果による映像演出があった。現地でスリーポイントシュートやダンクシュートなどで得点が決まると、派手なエフェクトのかかったリプレー映像が流される。カラフルなレーザー照明の連動も相まって、会場の客はまるでクラブにいるかのように盛り上がった。

パブリックビューイングを超えたい

今回Bリーグと富士通が取り組んだB.LIVEは、熊本で行われている試合の様子を映すだけでなく、臨場感のある映像や音声の配信、クォーター間の演出など、試合観戦をより楽しませるための技術や工夫が至る所にあった。そこには関係者たちの「パブリックビューイングを超える、新しい観戦スタイルを提供したい」という思いが込められている。

「1964年の東京五輪で、街角にあるテレビを多くの人たちが囲んで盛り上がって観戦したことがパブリックビューイングの原点。今後はそこから進化させて、AIやICTの技術を活用していきたい」と富士通のスポーツ・文化イベントビジネス推進本部ビジネス企画・推進統括部長の小山英樹氏は話す。

次ページ20~30代女性が中心に観戦
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事