「自分はバカだ」と言う子に親ができること 子どもの自己肯定感を上げる「10の言葉」

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この10のマジックワードは、次のような要素を持っています。

◆あなたのお陰・感謝
◆予想以上に驚いた
◆軽い感じの承認
◆「もともとあなたはすごい」ということを知っていることを感じさせる

このような要素の言葉をかけられて、うれしくないはずはありませんし、子どもの自己肯定感が上がらないはずはありません。

一方で、このような言葉を発する親の立場はどのようになっていると思いますか? 上から目線の言葉にはなっていませんよね。親子といえども、上から目線の言葉は、プラスの言葉であっても、マイナスの言葉であっても、子どもは素直には受け取らないという傾向があります。親子が同等の立場とは言いませんが、少なくとも上から目線にはなっていないということは重要なことだと考えています。

短い言葉のほうが、心に残っていく

それともう1つ、ここに掲げた10の言葉は、いずれも単純明快な言葉です。意味がわからないという人はいないことでしょう。そして、いずれも、短い言葉となっています。この短いということが重要なのです。

通常、親はあれこれ“しつこく、くどく”言ってしまいがちです。話が長いときは、相手はほとんどその内容を聞いていません。ですから頭に残らないことが多いのです。何が残るかといえば、「もう聞きたくない」という気持ちです。ですから、言葉というものは、「短い」ほうがいい場合があります。

短い言葉であれば、相手は、その言葉以外の部分を「想像」します。すると、その想像部分も含めて言葉が心に残っていくのです。たとえば、次のようなケースを考えてみるとわかるでしょう。

例1)「あなたは頑張ればできるんだから……(さらに頑張っていない原因や、どうすればいいか対策まで話す)」(×)
例2)「あなたはバカじゃないよ……(バカではない理由を話す。さらに親は熱心に子どもを信じているということを滔々と語る)」(×)
例3)「〇〇(子どもの名前)らしくないね~」(○)

例1や例2は、頻繁に使われている典型的「励まし」パターンです。しかし、話が長すぎて、子どもは実際にはほとんど聞いていません。親は熱心なのかもしれませんが、主役である子ども自身が、主体的にならなければ何も変わりませんね。

このように、短い言葉である10のマジックワードをぜひ、使ってみてください。お子さんの変化に驚かれることでしょう。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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