4月末で「水がなくなる」ケープタウンの窮状

深刻な干ばつ被害でダムもカラカラ

ケープタウン市近郊にある地域で最大規模のダムの水量も24%しかない(写真:Mike Hutchings/ロイター)

有名な海岸線と半島があるので、ケープタウンを訪れる旅行者はこの街には水が、しかも大量の水があることを期待している。しかし、夏の旅行シーズンピーク時の今月、旅行者たちは空港で「水道の蛇口の水をゆっくり出しましょう」「水の一滴を浪費しないで!」という表示を空港のあちこちで目にすることになる。

ケープタウンは厳しい干ばつで、非常に困難な状況のまっただ中にある。なぜなら度を超えた乾燥した冬のせいで、ダムの水位が危険水域に達しているからだ。ケープタウン市によると、12月半ばの時点で、同市のダムの水位は満水状態の約32%だった。

「Xデー」は4月29日

そして同職員が、「デイ・ゼロ」と呼ぶものが迫っている。つまりダムの水位が13.5%より低くなって、水道水の供給が止められ、住民は1日分の水の支給を受けるために、市内200カ所の配給所に、配置された警察と軍隊が監視する中、列をなして並ばなければならない日のことだ。2017年12月18日現在、現在の水道使用量と降水予測に基づいて、デイ・ゼロは4月29日であると予想されている。

「ケープタウン市は世界初の水不足に陥った大都市になるかもしれない。これは今後4カ月のうちに起きる可能性がある」と、自由環境大学環境管理センターのアンソニー・トートン教授は話す。「これは近い将来に起きる危機ではない。われわれは、とてつもなく深刻な危機に陥っている」。

2月までに同市は大急ぎで、ボーリングや脱塩といった代替手段に取り組んでいる一方、住民に対しては水の利用は1日1人当たり87リットル(23ガロン)までの制限を課している。「私たち全員が取り組んでいる。まだ節約できる水がある間しか、節約に取り組むことはできない」と、パトリシア・デ・リール市長の報道官、ザラ・ニコルソンは述べる。

住民たちはシャワーの使用を2分までに抑えたり、歯を磨いている間は蛇口の水を止めたり、毎回トイレの水を流さないようにしたり(こういう表示もある。「小だったら、流さずそのままに」)、流す場合は再利用水を使ったり、庭の水まきやスイミングプールの水を満たすことを止めたり、石鹸水の代わりに手指消毒剤を使ったりして、この使用量を守るように要請されている。しかし同市は1日当たりの使用量を5億リットル未満にする、という全世帯向けの目標達成に苦しんでおり、懸念は高まり続けている。

「健康上の不安が生じているのに、それを見て見ぬふりをして、結局地上の屍になる、という感じではないだろうか」と、ケープタウンを拠点とするブロガー、ナタリー・ルースは書いている。「これが、まさに私たちがいる状況なんだろう」。

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