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ソニーの課題は「車載でも成果を出せるか」だ CESで平井一夫社長が明らかにしたこと

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「家電事業は、毎年第4四半期が鬼門」と語る平井社長(筆者撮影)

ソニー製車載センサーの優位性は、明るいシーン、暗いシーンの両方をとらえられる広いダイナミックレンジ、高精細化による遠距離オブジェクトの認識能力の2つに集約できる。

圧倒的にSN比(信号対雑音比)のよいセンサーを生産するソニーの優位性は明らかだが、単なる部品メーカーならば、いずれ技術で追いつかれ、コスト競争力を失っていく。

平井氏も「半導体として優れているだけでは、将来的にセンサーの性能で追いつかれた途端に事業価値を維持できなくなる」と認めたうえで、「自動車向けセンサー事業においては、各パートナーと独自性の高いアプリケーションや機能を開発することでより親密な関係を築いている。単なるセンサーのサプライヤーで終わらない」と話した。

未発表の領域あり

自動運転時代を見据えた自動車向けセンサー事業の収益化までには「数年はかかる見込み。まだ時期は見えていない」(平井氏)というが、一方で自動車メーカーとの“協業の一部を発表”しただけであり、その応用例についても未発表の領域があるという。

「家電事業は、実は毎年第4四半期が鬼門となる。好調と思っていても、年末商戦が終われば在庫調整が入ることも多い。本当に通期6300億円の利益が出せるかどうか。どこまで行けるかは、1月からの3カ月をどうコントロールするかで決まる。加えて言うならば、4月からはゼロリセット。そこからの1年、さらに前に進んでいかねばならない」(平井氏)

優位性のある自動車向けセンサー分野で着実に成果を積み上げていけるかどうか。それが、今後の課題といえるだろう。

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