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ソニーの課題は「車載でも成果を出せるか」だ CESで平井一夫社長が明らかにしたこと

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社内においては、経営幹部だけでなく若手社員との交流の場でもこのようなことを話し、手綱を締めているという。

通期の営業利益は連結ベースで6300億円に達する見込みだが、「大成功だと浮かれた気分で“ビクトリーラン”を気取ってしまうことが、今のソニーにとってはいちばんのリスク。役員幹部、社員を含め、好調な数字に気を緩めれば、すぐに3~4年前に経験した厳しい時期に逆戻りする」(平井氏)。

加えてソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの事業を黒字化することも、ソニーグループ全体のテーマとして挙げた。パッケージ製品の販売落ち込みなどから映画会社の収支が悪化している中、ディズニーが20世紀フォックスを買収するなど、業界再編の動きがある。その中で2017年には『スパイダーマン:ホームカミング』『ジュマンジ』『ブレードランナー2049』などヒット作が続いたが、2018年以降も継続できるかどうかはわからない。

ディズニーによる20世紀フォックスの買収やNetflix、Amazon Prime Videoの自主制作映画の台頭など、映像制作ビジネスの先行きをどう舵取りするかは難しい時期だ。

数字の上では好調なソニーだが、持続的な成長のためには現在の市場環境に見合う新しい事業モデルが不可欠ということだ。

車載センサー分野で優位性

そうした意味でも、注目分野はやはり自動車向けイメージセンサー事業なのである。

前述したように、2014年のCESでデジタルイメージング部門の新規事業として車載向けの開発を進めているとアナウンスしていたソニーだが、これまで具体的なことは何も話してこなかった。それだけに、具体的な協業先がアナウンスされた意味は小さくない。

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【ソニー製車載センサーの優位性とは?】

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