「減塩」は、どうしてこんなにも難しいのか 自分だけでできることは限られている

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「低ナトリウムをうたう製品は、味が悪いのではと消費者から敬遠されることもある」とリーブマンは言う。だが徐々に塩分を減らし、「減塩」をあえてうたわなければ、消費者から気づかれることはほとんどない。

これこそ社会全体で食塩の摂取を減らすカギだ。少しずつ塩の使用を減らすことで舌が適応するチャンスを与えるのだ。私は今も塩味が好きだが、かつて好んで食べていたもっと塩辛い食品(コーンビーフとか塩漬けオリーブとか燻製の魚とか)は、今では口に合わなくなっている。

食べるときに少量振りかける

調理の際に塩を使わず、食べるときに少量振りかけるようにするのもいい手だ。こうすればしっかりした塩味を楽しみながらナトリウム摂取量を減らすことができる。ポテトチップスのメーカーの中には、この方法を取り入れたところもある。消費者が味わうのは表面の塩分だけだが、私の味覚では十分だ。

同様に、缶詰やレトルトのスープを買う場合には減塩をうたったものを選び、必要に応じて食卓で塩を振るのがおすすめだ。ハーブやこしょう、ニンニクや塩の入っていない調味料で風味を増すとさらにいい。また、果物や新鮮な野菜の摂取を増やすことも大切だ。その理由は減塩だけにとどまらない。果物や野菜はナトリウムの含有量が少なく、血圧を下げる効果のあるカリウムを豊富に含むものが多いからだ。

レストランの料理でも、塩分のほとんどはソースやドレッシングに含まれているというケースは少なくない。全体にかけるのではなく脇のほうに添えるように頼み、最小限の量しか使わないようにしよう。注文を受けてから作るメニューについては、塩を使わないで調理するよう頼むのもいい。ほしければ食卓塩を自分で少々振りかければいいのだから。

(執筆:Jane E. Brody記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2017 New York Times News Service

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