入社3年目が仕掛けた「暗闇バイク」の舞台裏

社員満足度経営が最強の戦略だ

株式会社FEEL CONNECTION 代表取締役社長 橋本英治(写真:ベンチャーバンク)

社員満足度経営こそが、「合理的」な経営戦略

3年前に入社して以来、初めて目にするような、キラキラと輝くような目で仕事に取り組む橋本の姿を見て、私は事業の成功を予感するとともに、ある確信を抱くようになりました。それは、「これこそが、ベンチャーバンクの目指すものなのだ」という確信です。

FEELCYCLEの店舗数や、売上の伸びが素晴らしいのはもちろんです。しかしそれ以上に、私にとって大きかったのは、FEELCYCLE事業の立ち上げを通して、橋本を中心とした、そこに関わる人間すべてが、一人一人、全身全霊を持ってその仕事に打ち込み、おそらくそれまでの人生で一度も感じたことがないぐらいの充実感を覚え、人としての成長を遂げたことでした。

一人ひとりの社員がやりがいを持って働き、仕事に十分な満足感を覚え、成長していくこと。

これこそが、ベンチャーバンクが何よりも大切にすべき価値であり、経営理念ではないか。

全役員の解任という大きな挫折を経験したおかげで、それこそが、インキュベーションカンパニーであるベンチャーバンクにとって、もっとも大切にすべき「成果」だということに、気づくことができたのです。

社員の一人ひとりが自分の仕事にやりがいと充実感を覚え、成長していくことを最優先するということ。私はこれを、グループ全体を貫く、最も大切な経営理念として、役員はもちろん、社員全員に共有してもらうようにしています。

今大成功を収めているFEELCYCLEや、トランポリンエクササイズの「jump one」、次世代型マンガ喫茶「Hailey'5 Cafe(ハイリーファイブカフェ)」……我が社の事業が次から次へと連続して成功し、安定的かつ持続的に成長し、健全な経営を行うことができている背景には、この「社員満足度経営」という理念があります。

トランポリンエクササイズ「jump one」(写真:ベンチャーバンク)

ただ、これまでのお話だけでは、おそらく読者の皆さんの多くはきっと、「そんなの、単なるきれいごとじゃないのか」と疑っておられるのではないかと思います。

社員満足度経営は、ただのきれいごとなのか。

それとも、現実に即した経営論なのか。

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