入社3年目が仕掛けた「暗闇バイク」の舞台裏

社員満足度経営が最強の戦略だ

次世代型マンガ喫茶「Hailey'5 Cafe(ハイリーファイブカフェ)」(写真:ベンチャーバンク)

ただ、ここでお断りしておきたいことは、社員満足度経営というのは、頭の中だけで作り上げた理論や、「こうあるべき」という倫理ではなく、二十年にわたる経営者としての経験から、「いかにビジネスを持続的に成功させるか」ということを合理的に考えた末にたどり着いた、一つの経営戦略である、ということです。

私は三十代の頃から、たくさんの事業を手掛けてきました。

その中ではもちろん、たくさんの失敗を経験してきました。ビジネスとしては成功しても、人を育てることができずに苦労したことも、少なくありません。

持続的な成長には「幸せになる」ことが最優先だ

そんなたくさんの失敗を積み重ねてきた結果、私は、ビジネスを無理なく、持続的に成長させ続けるには、売上よりも、利益率よりも、そのビジネスに携わる人、すなわち「働く人」一人ひとりが「幸せになる」ということを最優先にしなければいけない、という考えにたどり着いたのです。

『突然ですが、社員をもっと大切にしてみてください』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「会社というのは、利益を追求するためにあるのだ。働く人の幸せを優先するなんて、どう考えたってきれいごとじゃないか」

そう仰る気持ちもわかります。別に社員をいじめようという気はなくても、経営者として、会社の利益を上げるため、やむなく社員に負担を強いてしまうことがあるのは、重々承知しています。

しかし、そうした現実を踏まえたうえで、私は、ビジネスの成功と、そこで働く人が幸福になることは、矛盾しないどころか、どちらかが欠けただけでも成り立たなくなってしまう、車輪の両輪のようなものであると考えているのです。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • ブックス・レビュー
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
正規と非正規「格差訴訟」<br>判断が分かれた最高裁判決

非正規労働者が年末年始の待遇や病気休暇などについて正社員との格差是正を訴え、最高裁は格差は不合理で違法とする判決を出しました。一方で賞与や退職金についての格差是正はほぼ全面的に退ける判決も。非正規労働者の待遇は改善するのでしょうか。

東洋経済education×ICT