入社3年目が仕掛けた「暗闇バイク」の舞台裏 社員満足度経営が最強の戦略だ
ただ、ここでお断りしておきたいことは、社員満足度経営というのは、頭の中だけで作り上げた理論や、「こうあるべき」という倫理ではなく、二十年にわたる経営者としての経験から、「いかにビジネスを持続的に成功させるか」ということを合理的に考えた末にたどり着いた、一つの経営戦略である、ということです。
私は三十代の頃から、たくさんの事業を手掛けてきました。
その中ではもちろん、たくさんの失敗を経験してきました。ビジネスとしては成功しても、人を育てることができずに苦労したことも、少なくありません。
持続的な成長には「幸せになる」ことが最優先だ
そんなたくさんの失敗を積み重ねてきた結果、私は、ビジネスを無理なく、持続的に成長させ続けるには、売上よりも、利益率よりも、そのビジネスに携わる人、すなわち「働く人」一人ひとりが「幸せになる」ということを最優先にしなければいけない、という考えにたどり着いたのです。
「会社というのは、利益を追求するためにあるのだ。働く人の幸せを優先するなんて、どう考えたってきれいごとじゃないか」
そう仰る気持ちもわかります。別に社員をいじめようという気はなくても、経営者として、会社の利益を上げるため、やむなく社員に負担を強いてしまうことがあるのは、重々承知しています。
しかし、そうした現実を踏まえたうえで、私は、ビジネスの成功と、そこで働く人が幸福になることは、矛盾しないどころか、どちらかが欠けただけでも成り立たなくなってしまう、車輪の両輪のようなものであると考えているのです。
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