「仕事と子育ての両立」ができている人の特徴 「育休以前の自分」と比べるのは無意味だ

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大事なことは最後に、それがいつであれ、以前の自分が持っていた自信を取り戻すことです。

簡単に言えることではないのは重々承知のうえですが、そう考えますと、もう少しリラックスして、より長期的な視点でもってご自身のゴールを定めてみてはいかがでしょうか。

そうすれば必ず、現在悩まれている仕事上のコミュニケーションに関しても自然に自信を持ってこなせるようになるはずです。

ご存じのとおり、育児も仕事も長期戦です。であるからこそ、両者ともに短期的に結果が出なかったとしても、短期的にはダメだと思ったとしても、大切なことは長期にわたって継続することです。

そして両者ともに1人でこなす作業ではなく、相手のいる話です。仕事におけるコミュニケーションも会話のキャッチボールの相手が必ずいるはずです。

そのような関係において、私たち個々人がすべきことは、自分自身を見失わずに、自分への自信を持ち続ける努力をすることでしょう。

育児と仕事を両立している人たちは…

ちなみに私の周りにいらっしゃる育児と仕事を両立されている人たちの特徴は、一概には言えませんが、おそらく時間軸の設定、目標設定、そして気持ちの切り替えがうまい人が多いのではと思っています。

すべてを今すぐ完璧にできないという前提を持ちつつも、完璧な状態をいつか達成するためにご自身たちのペースで頑張っていらっしゃるのではと思います。

育児にも仕事にもこれといった模範解答がないがゆえに、そういったスタイルが私も正解だと思います。

原さんは努力の方向性が見えなくなってきていると書かれていますが、方向性が問題なのではなく、時間軸と目標の設定が問題なのでしょう。

育児休暇前の自分をスタート地点として考えるのではなく、現在の自分をスタート地点として、過去の完璧な自分像をあまり過度に現在の自分に押し付けないようにしましょう。そうでないと、持てる自信も持てませんよ。大丈夫。一歩一歩前に進んでいれば、必ず以前の自分と以前の自信を取り戻せます。

原さんの今後のご活躍を応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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