「仕事と子育ての両立」ができている人の特徴 「育休以前の自分」と比べるのは無意味だ

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コミュニケーションとはご存じのとおり、会話のキャッチボールであり、双方が相手に自分の伝えたいことを伝達し、または相手の言いたいことを聞くという行為から成り立っています。

そのような中、こと仕事にかかわるコミュニケーションにおいては自分の言いたいこと、つまり業務の内容などに関して自信がないとなかなかコミュニケーションへの第一歩が踏み出せないということが起きます。

また、相手にうまく自分の言いたいことが伝わらない、相手の言うことをよく理解できない、ということも起こりえます。

前者についても後者についても共通しているのは、仕事(業務)にかかわる自信や理解度のレベルの違いです。

なぜならば、仕事におけるコミュニケーションの前提と言いますか、内容の大半は当然ながら仕事に関する話であり、そこがベースとなって会話が構築されていくからです。

したがって、そのベースとなる業務内容などに自信がないと円滑なコミュニケーションが取れなかったり、会話への一歩を踏み出せない、ということになります。

自信のなさは2つの要素から構成されている

そしてこの自信のなさはおそらく2つの要素から構成されています。

知識や経験不足による自信のなさと、完璧である自分を求めすぎるがゆえに間違えることに臆病になってしまうことからくる自信のなさです。

原さんの場合はおそらく後者の要素のほうが強いのでしょう。

育児に仕事に、すべてをいきなり完璧に回そうとする必要はありません。おそらく現在は原さんにとっては、自分のペースで一歩一歩着実にできることを増やしつつ、仕事に対する、いや、自分自身に対する自信を取り戻していくことに注力するべきフェーズなのです。

誤解を恐れずに言えば、4年間のブランクは非常に長いブランクです。であるがゆえに、育児もこなしつつ「たったの」2年間ですべて完璧に持っていこうとせず、完璧にできない自分を責めるのではなく、目の前のことを着実にこなしつつ、できることをどんどん増やしていき、結果として育児休暇以前の自分を超えるような、そういったことに注力するべきでしょう。

その際に2年とか3年とか、年数で考える必要はありません。

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