正社員妻の「離職」で起こる家計の大転換

「仕事辞めたい」と愚痴るくらいが丁度いい

夫婦のあり方にはさまざまな形がありますが、ことマネープランの観点から見れば、妻が仕事を辞めることは夫婦双方にとっていい結果につながりません(写真:naka / PIXTA)

働く若い女性の専業主婦願望が強いことは、しばしば指摘されています。たとえばソニー生命の「女性の活躍に関する調査2017(4月18日公表)」で働く女性に「本当は専業主婦になりたいか」と聞いたところ、39.2%がこれに同意する回答でした。

白河桃子さんの著書『専業主婦になりたい女たち』の中でも、30歳くらいまで働き、結婚したら専業主婦になるというイメージを抱いている女子大の学生が44%いたと記されています。

もっとも、これはある意味当然のことです。働く女性がむしろあこがれであった時代と、ほとんどの女性が1度は就職する現代を比べれば、現在のほうが専業主婦へのあこがれが高まるのは当然だからです。

男性だって、仕事を辞めたいか、と問われればおそらく40%くらいの人が「やれるものならそうしたい」と答えるのではないでしょうか。希望と現実は必ずしもイコールではありません。このミスマッチの中で、私たちはうまくバランスを取りながら選択をしていかなければなりません。

男女双方の視点で見る、専業主婦家庭のデメリット

そのうえで、実際に妻が仕事を辞めて専業主婦になるという選択肢を考えてみると、あくまでマネープランの観点では、夫婦双方にとって好ましい結果をもたらさないという結論を出さざるをえません。女性と男性のそれぞれの目線で考えてみたいと思います。

まず、女性目線で考えてみましょう。前提として、会社員として働くことはストレスとの戦いです。残念ながら、日本の会社において若い人がのびのびと気持ちよく働きながら、満足のいく給与を得られるチャンスはあまり多いものではありません。

結婚を機に仕事を辞めたいという願望が芽生えることは自然なことだと思います。先ほどのソニー生命の調査でも、「女性が社会で働くには不利な点が多い」という設問への同意が79.5%にもなっています。

しかし、会社員の立場から専業主婦に移ることは、必ずしも女性を楽にする結果にはならないと思われます。それは大きく3つの理由によります。

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