
新宿西口の超高層ビル街が遠望できる小田急線代々木上原駅の近く、井の頭通り沿いの一等地に壮麗なイスラム・モスクがある。これは、初めてその存在を知った人にはちょっとした驚きを与える建物だ。日本国内、東京都内では、そうそうモスクという建造物を見掛けることはないだろうから。
ジャーミイとはどういう意味か
この「東京ジャーミイ」というモスクは、華やかな外観の大変立派なもの。都内には新大久保や大塚など、実は何カ所かにモスクがあるが、それらと比べても格段に規模も大きく、装飾も凝っている。ジャーミイとは、トルコ語でモスクのことだ。
建物は2000(平成12)年に竣工したものなので比較的新しいと言えるが、実はこの建物は2代目のもので、同じ場所には1938(昭和13)年に建設されたモスクがあった。その初代モスクは日本の宮大工が作った木造建物。老朽化で雨漏りがひどくなり、1986年に取り壊された。その後、トルコ全土で寄付金が集められ、この2代目モスクが建設された。
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