巨大ターミナル「新宿」は50年でこう変わった

超満員「酷電」の時代には騒乱もあった

現在の新宿駅西口の様子(筆者撮影)

かつてイギリスの鉄道を取材中に、現地の鉄道ファンから面白い話を聞いた。イギリスやドイツなど鉄道趣味が盛んな国のファンは、我が国のような「撮り鉄」は少なく、コアな研究をしている人が多いという。

その中には、日本の鉄道に関心のあるファンもいる。ヨークの鉄道博物館で知り合った「日本の鉄道研究会」なるものを立ち上げた人は、「今の時間、新宿駅○番線からは『あずさ○号』が出発しますね」などと、新宿駅に強い関心を抱いていた。1日当たりの利用客数がギネス記録に認定されるほど巨大な駅と化した新宿駅は、海外の鉄道ファンにも興味の的となっているのだ。

2016年には南口に「バスタ新宿」が完成し、今年12月からは新型の「スーパーあずさ」が走り始めるなど、変化がやむことのない新宿駅。日本の戦後の発展とともに歩み、今や世界一の大ターミナルとなった新宿を改めて見つめてみたいと思う。

新宿駅の「正面」はどこ?

駅には必ず「駅舎」「駅本屋」というものがある。巨大駅の新宿の場合、どこにあるのかよくわからないというのが率直な感想だろうが、正面玄関口にあたるのは「ルミネエスト」のある東口だ。ここに駅長室など駅務を掌る事務所があり、この駅長室から近い順にプラットホームの番号が決められている。

現在、ホームは8面16線ある。東口に最も近い1番線から4番線までは埼京線や湘南新宿ラインが発着。5・6番線は「成田エクスプレス」や東武線直通の特急用だ。7番から12番は中央線快速と中央線の特急列車が使用しており、13番線は中央・総武線各駅停車の千葉方面行き。14・15番線は山手線で、駅舎から一番遠い16番線には中央・総武線の各駅停車が発着している。

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