ソニー復活を支えるイメージセンサーの前途

大きなチャレンジに直面している

12月20日、上半期に20年ぶりに過去最高の営業利益を達成したソニー。その目覚ましい復活劇を支えるゲームと半導体事業のなかで、とりわけ注目を集めているのが半導体部門の8割を稼ぎ出すイメージセンサーだ。写真はソニーセミコンダクタソリューションズの平山照峰・最高技術責任者(CTO)、11月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 上半期に20年ぶりに過去最高の営業利益を達成したソニー<6758.T>。その目覚ましい復活劇を支えるゲームと半導体事業のなかで、とりわけ注目を集めているのが半導体部門の8割を稼ぎ出すイメージセンサーだ。

しかし、その収益はいまだスマートフォン依存から抜け出せていない。陰りが見えるスマホ市場に代わる新たな成長分野をどう広げるか。復活ソニーの先行きを占うセンサー事業は、大きなチャレンジに直面している。

裏面照射で業界トップに

イメージセンサーの世界市場で、ソニーは圧倒的なシェアを誇っている。IHSマークイットの調べによると、2016年の市場規模は約98億ドル(約1.1兆円)。このうちソニーは45%のシェアを持ち、続く韓国のサムスン電子<005930.KS>が21%、オムニビジョン・テクノロジーズは12%にとどまっている。

ソニーの優位性を決定づけたのは、裏面照射型CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーの開発に成功したことだ。「経験者が多かったら、尻込みしていたかもしれない」――。ソニーセミコンダクタソリューションズ最高技術責任者(CTO)の平山照峰氏は、成功の背景をこう振り返った。

ソニーがイメージセンサー事業に乗り出したのは1970年。当時、ソニー副社長で中央研究所の所長だった岩間和夫氏(後にソニー社長)がソニーの屋台骨を支える技術になると確信してCCD(電荷結合素子)の開発に着手したのが始まりだ。

イメージセンサーは、カメラなどのレンズに入った光を電気信号に変える電子部品で、いわば「電子の眼」とも言える。ソニーは80年に世界で初めてCCDカラーカメラの製品化に成功。以降、同社のCCDは市場をけん引する存在となっていった。

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