「起業家的な働き方」をできない人たちの末路 従来型の「雇われ仕事」は消滅してしまう

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高学歴者の給料が低下する理由は、全産業で仕事がコモディティ化していることと関係がある。つまり、差別化できる特性がなくなってきているのだ。

では、どうすれば、自らの仕事を他と差別化し、高付加価値をつけることができるのだろうか。

クネビン・フレームワークで分析すると?

クネビン・フレームワークは、ある状況について臨機応変に対処するために使われる手法。仕事に直面する問題を、4タイプに分別して適切な意思決定に導くものだ。

「単純系(Simple)」⇒原因と結果の因果関係が明らか。解決のベストプラクティスが適用しやすい。(例)テーブルの組み立て説明書
「煩雑系(Complicated)」⇒原因と結果の因果関係を把握するために分析と調査が必要。解決には専門知識が必要。(例)学校、既存の会社で学ぶ専門知識
「複合系(Complex)」⇒原因と結果の因果関係は入り組んでいる。学校で学んだ知識だけでは、対処法は不明。新しい解決策を試み、何度も軌道修正が必要。(例)起業家が頻繁に直面する差し迫った状況
「混沌系(Chaotic)」⇒原因と結果に因果関係がない。右も左もわからない状況で生き残る方法を探らなければならない。(例)起業家が直面する最も困難な状況
※複合系、混沌系の修羅場を切り抜ける方法は、学校や既存の会社では教えてくれない。
次ページ20世紀は「単純系」と「煩雑系」の時代だった
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