とはいうものの、リクナビやマイナビの重要性は変わらない。今回の調査では、同時に、「最も活用した就職ナビ」を1つ選んでもらっているが、まだまだ両者は圧倒的に強い。
この2つのいずれかをメインにする学生は8割以上にものぼる。ただ文系と理系で人気は分かれている。文系では、「マイナビ」44%に対し、「リクナビ」37%と、7ポイントもの差がある。逆に理系では、「マイナビ」35%に対して、「リクナビ」43%と、8ポイントの差がついている。
両サイトとは対照的に、「みん就」を「最も活用した就職ナビ」として使った学生は、文系15%、理系19%にとどまる。主な用途が、学生の口コミ情報(就活の進捗状況)を知るためで、それをメインに活用する学生はそんなに多くはないからだ。「みん就」の使い方については、大学ランクで大きな差がある。旧帝大や早慶クラスでは文理とも20~30%の学生がメインで使っているのに対し、他の大学ランクでは10%台または10%以下になっていた。学校によって就活への感度が異なることが伺える。
もうESには1回入力しておけばいい
学生には「最も活用している就職ナビ」を選んでいる理由について聞いている。「リクナビ」を支持する理由で目立つのは「OpenES」だ。「OpenES」はリクルートキャリアが2013年11月に開始したエントリーシート(ES)作成支援システム。学生は無料で「リクナビ」を使う企業にも追加料金がかからない。
リクルートキャリアのプレスリリースには、「実に8割の学生がESの作成/提出に負担を感じたと回答しています」とあり、この負担を軽減・解消するために開発されたのが「OpenES」だと説明している。どの企業でも聞いている共通の設問を、1回入力しておけばいいので、1社ごとに手書きで記入する必要がない。
「OpenESが利用できて、リクナビにしか載っていない企業数が多かったから」(理系、旧帝大クラス)、「OpenESなど、企業と直接やりとりする機会が多かった」(理系、その他国公立)、「OpenESを採用しており、スムーズなエントリーができるから」(文系、その他私立大学)とある。「OpenES」でエントリーを受け付ける企業も多く、学生にとって欠かせないコンテンツになっている。
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