「マイナビ」を支持する理由で目立つのは、「エントリーや予約のしやすさ」と「企業数の多さ」だ。「掲載数が多くサイトもわかりやすい」(文系、旧帝大クラス)、「企業がたくさん載っている」(理系、上位国公立大)、「マイナビでしかエントリーを受け付けない企業が多数」(理系、旧帝大クラス)と評判がいい。
「一番使いやすく、メールも読みやすいため」(文系、早慶クラス)と使いやすさや見やすさを評価する声も多い。
「みん就」は就活戦線の動きをリアルタイムに知るために利用されている。「掲示板の情報を頻繁にみていた。リアルタイムの情報が一番得られたため」(文系、旧帝大クラス)、「掲示板でその企業を志望している人の就活の状況を把握できるから」(理系、旧帝大クラス)、「掲示板をよく利用していました。同じ就活生のリアルな情報が知れてとても役に立ちました!」(文系、早慶クラス)という声があった。
横並び意識の就活生が減っている?
企業の就職ナビの利用についても見ておこう。学生と同じ2017年6月、企業向けに調査を実施したが、「利用した就職ナビ」を見ると、「マイナビ」が52%(前年54%)、「リクナビ」は47%(前年47%)で、わずかながらマイナビの利用率が高い。3位の「キャリタス就活」は13%で、他サイトは10%以下となっている。
1つの企業が利用する就職ナビの数は、1つが3~4割で、2つが2~3割だ。3つ使っている企業は1割未満にすぎない。ほとんどの企業が「リクナビ」か「マイナビ」かを使っており、両者の存在感は大きい。
この種の調査は毎年実施してきたが、今年はより大きな変化を感じる。既存の就職ナビは、掲載社数を増やし、より見やすく使いやすく、よりエントリーしやすいよう、工夫を凝らす方向が垣間見える。
その一方で、「JOBRASS」や「Offer Box」をはじめ、逆求人型の就職ナビの利用が拡大。就活生と企業の動きをリアルタイムで把握できる口コミサイト「みん就」を活用する学生の数も多い。横並びではなく、自主的に判断し、就活しようとする学生が増えているとも言えよう。今後本格化する2019年卒学生の就活で、こうした傾向が顕著になっていくのか、注目していきたい。
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