アメリカで学んだ尊敬されるリーダーの本質 家族を大事に、中間管理職でも高い目線持つ
かつて中間管理職・マネジャー職の悩みといえば、純粋に「仕事」にかかわるものがほとんどでしたが、今はダイバーシティ(多様性)が進展しています。自分より年齢や経験が上の人間をマネジメントしたり、海外からの人材を活用する必要に迫られたりするケースや、育児や親の介護などを行う社員のために、部署全体でプライベート上の配慮をしなければならない状況も増えています。
ところが、日本ではきちんと正しいリーダーシップを学ばないまま、リーダーの地位に就いてしまっている人が少なくありません。
日本では多くの場合、部下やスタッフの育成を行いつつ、「プレイングマネジャー」として結果も求められます。そのため、自身のストレスのはけ口として部下やスタッフにつらくあたったり、結果だけを求めたりして過程を重視しない「鬼リーダー」を正解と考える人も少なくありませんが、職場では総スカンをくらっています。現状維持をよしとする「ダメリーダー」もいますが、部下には見下されています。
周囲から慕われている「神リーダー」
一方で、拙著『「神」リーダーシップ』で解説しているように、世の中には、非常に高い生産性で経営トップからも信頼が厚いリーダーが存在します。1人で何百人もの部下を統率し、会社のあらゆる部署の問題に精通し、問題に対し的確な解決策を提示し続ける、超人的なリーダーがいます。それゆえに、会社の中であらゆる社員から支持を集め、周囲から神のように慕われている。そんなリーダーを、私は「神リーダー」と呼んでいます。
鬼リーダーとダメリーダー、そして神リーダー。もともと入社当時は同じ一社員だったのに、なぜ、こうも大きな差がついてしまうのでしょうか。ポイントは、実はシンプル。それは、「仕事の見方・考え方・捉え方」の差にほかなりません。
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