仕事のできない人は数字の読み方を知らない 「当社比120%」に踊らされていませんか
「数字」と聞くと、よく「論理的思考」を連想する。
「理系=論理的に物事を考える」「理系=数学が得意」というイメージから来ているのだろう。
「論理的に伝える」ことには、「相手に道理をわかりやすく明確に伝え、それによって相手も筋道をはっきりと理解できる」という狙いがある。確かに「数字」を効果的に使えば、相手も理解しやすく「論理的に伝わる」一助となるが、間違った使い方をしてしまうと思ったとおりに「論理的に」伝わらないので注意が必要だ。
「4つの尺度」が説得力を決める
「数字と伝わり方」について、特にビジネスシーンを前提として考察すると、押さえておきたいポイントがある。それは「数字の尺度」だ。
仕事は基本「1対多数」で、マスを相手にしている。そこでは数字はとても便利に使われ、自販機で売られているコーヒーなら「ちょっと甘くない感じのコーヒーです」よりも「糖度50%オフ」のほうがふさわしい。
「売れる・売れない」も数字で測られるし、会社の業績も「売上高」「利益率」「株価」といったもろもろの数字で測られる。ビジネスにはこのような客観的な「尺度」が必要なのだ。
この尺度が少し曲者(くせもの)で、数字で表せるものもあれば表すことができない尺度もあり、それぞれ意味と性格が異なる。
そんな尺度の種類には大きく4つある。「比例尺度」「間隔尺度」「順序尺度」「名義尺度」である。
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