仕事のできない人は数字の読み方を知らない

「当社比120%」に踊らされていませんか

数字ですべてを語るのはムリな話なのです(写真:makaron* / PIXTA)
報告や指示出し、社内プレゼンなど、ビジネスシーンにおいては「いかに数字を使って説明できるか」が説得力にかかわるといわれる。
一方で、「数字を使ったからといって『わかりやすくなる』とは限らない」と語るのは、『京大式DEEP THINKING』の著者、川上浩司氏。数字を使って表現する側にも、そして情報をインプットする側にも必要な数字に対するリテラシーを解説する。

「数字」と聞くと、よく「論理的思考」を連想する。

「理系=論理的に物事を考える」「理系=数学が得意」というイメージから来ているのだろう。

「論理的に伝える」ことには、「相手に道理をわかりやすく明確に伝え、それによって相手も筋道をはっきりと理解できる」という狙いがある。確かに「数字」を効果的に使えば、相手も理解しやすく「論理的に伝わる」一助となるが、間違った使い方をしてしまうと思ったとおりに「論理的に」伝わらないので注意が必要だ。

「4つの尺度」が説得力を決める

「数字と伝わり方」について、特にビジネスシーンを前提として考察すると、押さえておきたいポイントがある。それは「数字の尺度」だ。

仕事は基本「1対多数」で、マスを相手にしている。そこでは数字はとても便利に使われ、自販機で売られているコーヒーなら「ちょっと甘くない感じのコーヒーです」よりも「糖度50%オフ」のほうがふさわしい。

「売れる・売れない」も数字で測られるし、会社の業績も「売上高」「利益率」「株価」といったもろもろの数字で測られる。ビジネスにはこのような客観的な「尺度」が必要なのだ。

この尺度が少し曲者(くせもの)で、数字で表せるものもあれば表すことができない尺度もあり、それぞれ意味と性格が異なる。

そんな尺度の種類には大きく4つある。「比例尺度」「間隔尺度」「順序尺度」「名義尺度」である。

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