風邪を引いても「根性で出社」はむしろ迷惑だ 寒い季節、体調を崩したらどうすればいい?

✎ 1〜 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 30 ✎ 最新
拡大
縮小

このほかにも、体調を崩している時には、冷静な判断ができなくなり、職場に迷惑をかけることをしがちだ。そうした「病気になったときの困ったNG行動」を以下でまとめたので、参考にしてほしい。

1. せき込んでいるのにマスクをしない

「部下が、マスクをしないで、せきをゴホゴホ。大丈夫か?と言っていたら、翌日、インフルエンザで休み……。周囲からは『あのヤロー!』の総ツッコミ。結局、3人インフルエンザをうつされました」と憤るのは、電子機器メーカーの課長をしているKさん。もっとも、インフルエンザにかかることは、誰にでもあることだから仕方がない。問題なのは、せきをしているのにマスクをしないことだ。短時間でもマスクなしでせきをし続ければ、ウイルスをまきちらすことになる。

本当は具合が悪いならすぐに退社すべきだが、現実には「この仕事を仕上げなければ帰れない」ということもあるはず。そんな時は、オフィスにいる間は、マスクだけでもすべきだ。

黒マスクは、職場ではまだ刺激が強い

2. 黒いマスクをする

もっとも、マスクをすればいいというわけではない。

「派遣社員が黒いマスクをして来たので、注意しようとしたら、先輩の正社員が黒いマスクをして出社。何も言えなくなってしまった」と話すのは、IT企業でコールセンターのリーダーを務めるNさん。近頃、ファッションで、黒いマスクをしている若者が増えているが、黒いマスクを「不気味」と感じる人も多く、ビジネスの場にはそぐわない。

内勤の人は「お客さんには見られないからOK」と思っているかもしれないが、オフィスには誰が出入りするかわからない。黒いマスクをしている人を見た人が、「この会社は人材教育がなっていない」という悪評を流す可能性もある。少なくとも仕事中のマスクは、無難な白を選んでおきたい。

3. 受話器から口を離さずにせき込む

「先日、電話をしていたら、電話口でゴホゴホせき込まれた。受話器から口を離していないようで、うるさくて仕方なかった。普段は丁寧な感じの人だが、この一件から、意外と気をつかえない人だと思うようになった」と話すのは、出版社に勤めるNさん。電話で会話をしている最中、送話口に向かって思い切りせき込む人は、意外と多い。無意識にやっていないか気をつけよう。

また、あまり若い人にはいないが職場に響き渡るような音量で、たんを「カーッ!ペッ!」と吐き出すのも、周囲からしたら非常に不愉快だ。

4. メールだけで休みの連絡をする

具合が悪くて、起き上がるのもキツい時は、欠勤の連絡も一苦労。少しでも楽をしたいと、携帯電話からメールで連絡して終わらせがちだ。しかし、前出の関下さんは「上司には、メールだけでなく、電話もしたほうがいい」と言う。「直接話せば、引き継ぎなどの相談もスムーズにできる。メールで何度もやり取りしたら、それこそ迷惑です」と指摘する。

次ページ電話で状況を伝えるべき!
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT