このほかにも、体調を崩している時には、冷静な判断ができなくなり、職場に迷惑をかけることをしがちだ。そうした「病気になったときの困ったNG行動」を以下でまとめたので、参考にしてほしい。
「部下が、マスクをしないで、せきをゴホゴホ。大丈夫か?と言っていたら、翌日、インフルエンザで休み……。周囲からは『あのヤロー!』の総ツッコミ。結局、3人インフルエンザをうつされました」と憤るのは、電子機器メーカーの課長をしているKさん。もっとも、インフルエンザにかかることは、誰にでもあることだから仕方がない。問題なのは、せきをしているのにマスクをしないことだ。短時間でもマスクなしでせきをし続ければ、ウイルスをまきちらすことになる。
本当は具合が悪いならすぐに退社すべきだが、現実には「この仕事を仕上げなければ帰れない」ということもあるはず。そんな時は、オフィスにいる間は、マスクだけでもすべきだ。
黒マスクは、職場ではまだ刺激が強い
もっとも、マスクをすればいいというわけではない。
「派遣社員が黒いマスクをして来たので、注意しようとしたら、先輩の正社員が黒いマスクをして出社。何も言えなくなってしまった」と話すのは、IT企業でコールセンターのリーダーを務めるNさん。近頃、ファッションで、黒いマスクをしている若者が増えているが、黒いマスクを「不気味」と感じる人も多く、ビジネスの場にはそぐわない。
内勤の人は「お客さんには見られないからOK」と思っているかもしれないが、オフィスには誰が出入りするかわからない。黒いマスクをしている人を見た人が、「この会社は人材教育がなっていない」という悪評を流す可能性もある。少なくとも仕事中のマスクは、無難な白を選んでおきたい。
「先日、電話をしていたら、電話口でゴホゴホせき込まれた。受話器から口を離していないようで、うるさくて仕方なかった。普段は丁寧な感じの人だが、この一件から、意外と気をつかえない人だと思うようになった」と話すのは、出版社に勤めるNさん。電話で会話をしている最中、送話口に向かって思い切りせき込む人は、意外と多い。無意識にやっていないか気をつけよう。
また、あまり若い人にはいないが職場に響き渡るような音量で、たんを「カーッ!ペッ!」と吐き出すのも、周囲からしたら非常に不愉快だ。
具合が悪くて、起き上がるのもキツい時は、欠勤の連絡も一苦労。少しでも楽をしたいと、携帯電話からメールで連絡して終わらせがちだ。しかし、前出の関下さんは「上司には、メールだけでなく、電話もしたほうがいい」と言う。「直接話せば、引き継ぎなどの相談もスムーズにできる。メールで何度もやり取りしたら、それこそ迷惑です」と指摘する。
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