タロウさん、バツが悪く話をそらそうとしたのか、イチジクのことは無視してHow about “kaki”?(「カキ」は?)と聞くのでpersimmon/pɚˈsɪmən/「プースィムン」と答えると、possum?(フクロネズミ?)と、また聞き間違えていました。
fig イチジク
persimmon カキ
確かに秋のフルーツは、パッと英語で思いつかないものばかりですね。もちろんapples(リンゴ)やgrapes(ブドウ)のように、みんながよく知っているものもありますけど。
本気か悪のりかはわかりませんが、今度はジロウさんがWhat do you call “akebi” in English?(アケビは英語でなんて言うんですか?)と質問してきました。筆者は、米国でも英国でもアケビを見たことがないので、なんと言うのかわかりませんでした。たぶん、米英にはアケビはないと思います。
後で調べたら、akebiaとかakebiと言うみたいです。ただ残念なことに、これらの単語を言っても、そもそもアケビを知らないネーティブには通じないでしょう。ネーティブどころか、タロウさんとカナコさんは、「アケビって見たことない」と言っていました。確かに、最近見かけないですね。子どもの頃、筆者の田舎では山になっていたのを覚えていますが……。タロウさんにいたっては「ザクロって初めて見た!」と、筆者がもらったザクロを興味深そうに360°グルグルとまわしながら、まじまじと眺めていました。Have you seen a fig?(イチジクは見たことあるの?)と彼に聞くと、上の空でうなずきながら、ザクロに夢中。
それはそうと、ハナコさんにThen the pears are for me, right?(じゃあ、ナシのほうは私へのプレゼントでいいよね?)と言ったら、仕方なさそうな顔でSure.(どうぞ)と言われてしまいました。スーパーでザクロを見つけて、珍しいので買ってきてくれたようなのですが、「ナシはオマケで買ってきたのだから、そっちは先生でいいです」って。かしこまりました、私はオマケで十分です(笑)。
食べ方によって表現が変わる?!
フルーツ談義で盛り上がっているうちに、研修開始時間をとっくに過ぎていたことに気づいた筆者と研修生。せっかくフルーツの話をしていたので、Favorite fruit(大好きな果物)という話題でウォーミングアップをすることに。ペアになって好きな果物の話をしてもらいました。
I like ~.と言うときには、基本的に数えられる名詞は複数にすると学校では習いましたよね。それでも間違えてしまう方が多いのですが、こんな笑い話は聞いたことがありますか。
動物の話をしているときにI like dogs.(イヌが好きです)と言うべきところで、I like dog. と言ってしまうと、「イヌ」が不可算名詞になり、「イヌの肉」が連想されて「イヌを食べるのが好きです」のように聞こえてしまいます。
I like dog. (イヌ肉が好きです)
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