楽天・JAL・ANAが頼ったデータ分析の「超新星」 「どうも」が社名の由来、親日家CEOの素顔

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ジェイムズ氏は投資家の顔も併せ持つ。個人資産をこれまでに約50社に投資。米配車サービス大手、ウーバー・テクノロジーズにも早い段階で出資していた。ただ、すでにウーバー株は持っていない。ウーバーでパワハラやセクハラの社内問題が表面化する前に、ジェイムズCEOは保有していた全株を高値で売り抜けたのだ。

「日本はつねにインスピレーション」

ジャシュ・ジェイムズCEOは茶目っ気たっぷりに、日本への思いを語った(撮影:尾形文繁)

「日本はイノベーションの国だ。たとえばイチゴ大福。大福の中にイチゴを入れるなんて発想は、欧米からは出てこない。ビーチサンダルもハイブリッドカーも日本企業の発明だ。”ビーチサンダルはブラジルの発明”と信じて疑わなかったブラジル人の妻が悔しがるほどだ。日本はつねにインスピレーションを与えてくれる」(ジェイムズ氏)。

実の娘は日本に住み始めて1年半になるという。日本で娘にまず教えたのは博多ラーメンのおいしい食べ方だった。豚骨ラーメン専門店「一蘭」に連れて行き、替え玉を頼むタイミングなどを自ら伝授したというのだから、ジェイムズ氏の日本好きは筋金入りといえる。

ユーモアたっぷりに話すジェイムズ氏と、ハイテクに彩られたドーモとのギャップの大きさに、米ベンチャー界の懐の深さを垣間見たような気がした。

山田 雄一郎 東洋経済 記者

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やまだ ゆういちろう / Yuichiro Yamada

1994年慶応大学大学院商学研究科(計量経済学分野)修了、同年入社。1996年から記者。自動車部品・トラック、証券、消費者金融・リース、オフィス家具・建材、地銀、電子制御・電線、パチンコ・パチスロ、重電・総合電機、陸運・海運、石油元売り、化学繊維、通信、SI、造船・重工を担当。『月刊金融ビジネス』『会社四季報』『週刊東洋経済』の各編集部を経験。業界担当とは別にインサイダー事件、日本将棋連盟の不祥事、引越社の不当労働行為、医学部受験不正、検察庁、ゴーンショックを取材・執筆。『週刊東洋経済』編集部では「郵政民営化」「徹底解明ライブドア」「徹底解剖村上ファンド」「シェールガス革命」「サプリメント」「鬱」「認知症」「MBO」「ローランド」「減損の謎、IFRSの不可思議」「日本郵政株上場」「東芝危機」「村上、再び。」「村上強制調査」「ニケシュ電撃辞任」「保険に騙されるな」「保険の罠」の特集を企画・執筆。『トリックスター 村上ファンド4444億円の闇』は同期である山田雄大記者との共著。

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