どうにも辛口なのは女子会なので勘弁していただくとして、ストーリーでは飲酒や喫煙の動画を上げてしまう男子高校生がいるようです。悪ふざけしている様子をTwitterに投稿する「バカッター」も男性が多い印象です。つねに人からどう見えるかを意識して投稿している女子との大きな違いを感じます。
高校生になると、LINEを基本としてTwitterやInstagramへと利用SNSが広がります。しかし、中学生は圧倒的にLINEです。先ほどの調査でも、男子中学生の76.6%、女子中学生の81.6%がLINEの使用頻度が高いと回答していますが、Twitterは15%程度、Instagramは5%前後とかなり低い数値が出ています。
つまり、中学生はLINEが居場所なのです。あまり使われていないとされるタイムラインも、中学生は投稿しています。そして、最も活発に使われている機能が、以前「ひとこと」と呼ばれた「ステータスメッセージ」です。以前この連載「中学生はLINEの「意外な場所」に悪口を書く」で紹介したように、ステータスメッセージ(通称ステメ)は思いの丈を思う存分書き込む場所になっています。女子中学生は1日に何度もステメを更新しますが、男子中学生はどうなのでしょうか。女子中学生たちに聞いてみました。
「学校でケンカした相手の悪口とか書きまくってるよね」
「相手が更新すると負けずに更新してて見るほうも忙しい」
「スクロールしてくとすごいことが書いてあってハラハラする」
「次の日学校で取っ組み合いになったりするしさ」
「あるある! 付き合ったとか勝手にばらしたりね」
「ていうか、なんで男子って付き合ってることを内緒にしたがるんだろうね」
「女子はみんな知ってるのにねー」
SNS上で思いを隠す男子と、それを読む女子
中学生の女子からすると、男子中学生は少し子どもっぽく見えるのかもしれません。ある女子高生が話していたことを思い出しました。
「男子はさ、うちらが中学生の頃にやってたようなことを高校でやってる。気に入らない人をいじめたり。女子は高校生になると別にその人はその人って感じで気にならない。悪い自慢もどっちかっていうと中学生でやることだよね。精神年齢がずれてる感じ」
高校生なのに達観している!と驚きましたが、的を射ているように感じます。
さて、ここまで読んだ方は「女子はそんなに男子が憎いのか」と感じたかもしれませんが、そんなことはありません。ある女子高生は「バイトとか終わって疲れてると、誰かと無駄に電話したくなるんだよね。そういうときは男子にLINEで電話する。くだらない話にも付き合ってくれるのはやっぱり男友達だよ」と話していました。
粋がってみたり、ふざけてみたり、投稿を控えてみたり。男子のSNSは自分の思いを隠しているようですが、女子からはその複雑な気持ちが読まれているようです。男子から見た女子のSNSについても、いつか聞いてみたいと思っています。
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