北朝鮮・金一族が元山で描く仰天の生き残り策

「観光」と「兵器」で生き残ろうとしている

Statues of former leaders Kim Il Sung and Kim Jong Il are seen in Wonsan, North Korea October 2016. Christian Peterson-Clausen/Handout via REUTERS

[ソウル 10日 ロイター] - 北朝鮮の海沿いにある都市、元山(ウォンサン)の夏は、ビーチでバーベキューをしたり、釣りをしたり、ロイヤルゼリー味のアイスクリームを食べたりする家族連れでにぎわう。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にとって、このリゾート地は、避暑地であり、将来の人気観光スポットであるだけでなく、ミサイル発射実験を行う格好の場所でもある。

正恩氏は、人口36万人の元山市を再開発し、巨額のカネを生む人気観光スポットにしたい、と考えているが、その一方で、加速する核開発の一環として、同地域から40発近くのミサイルも発射している。

観光と核兵器という組み合わせ

「外から見れば、経済開発を行おうとする場所からミサイルを発射するなんてクレイジーに聞こえるかもしれない。だが、それこそ金正恩氏の統治のやり方だ」と、韓国慶南大学の北朝鮮経済専門家Lim Eul-chul氏は指摘する。

観光と核兵器という組み合わせは、まさに正恩氏の生き残り戦略を象徴するものだ、と研究者や同市の開発プロジェクトに詳しい関係者は言う。

元山開発プロジェクトは2014年に発表され、急速に拡大した。国連制裁下にある北朝鮮にとって、制裁対象外の観光は、限られた外貨獲得手段の1つである。

元山地区開発総会社が2015年と2016年に朝鮮語、中国語、ロシア語、英語で制作した約30種類のパンフレット、計160ページについて、ロイターが今回、詳細に検証した。

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