朝ラッシュの大手私鉄「全国一」遅い列車は?

一見「ノロノロ」でもちゃんとワケがある

第5位は名鉄名古屋本線(名鉄岐阜―名鉄名古屋・31.8km)、所要時間78分で表定速度は24.5km/h。特急は同区間を所要時間28分・表定速度68.1km/hで走っており、普通列車は倍以上の時間がかかる。西鉄天神大牟田線の普通列車と同様、停車時間の長い駅があり、新清洲で8分、新木曽川では12分も停まる。名鉄岐阜から名鉄名古屋まで直通する列車のほとんどが特急や急行などの優等列車である点も西鉄と似ており、こちらも優等列車を主軸に据えたダイヤであることがわかる。

第4位は京王電鉄が3本目のランクイン。京王線(京王八王子―新宿・37.9km)の各駅停車で、所要時間94分・表定速度24.2km/hだ。この列車も、目立つところでいうと府中で7分の停車時間があるが、昼間に同区間を走る各停にも長時間の停車はあるため、朝ラッシュ時の運転本数の多さが遅さに影響しているといえるだろう。

昼の2倍時間がかかる井の頭線

そしていよいよベストスリーだが、第3位はまたもや続けて京王電鉄。吉祥寺と主要ターミナル駅の渋谷を結ぶ東京の大動脈、井の頭線だ。距離は12.7kmと短いが乗客数は多い。朝ラッシュ時は、吉祥寺発7時10分から8時42分まで約1時間半にわたって各停だけが26本も続く、まさに速さより量にこだわったダイヤ編成。最も遅い各駅停車は所要時間33分、表定速度も23.1km/hだ。昼の急行は最短16分なので、倍の時間がかかっている。

第2位は南海高野線(河内長野―難波・27.3km)各駅停車。所要時間73分、表定速度は22.4km/hである。関西圏では「鈍行列車」のことを「普通」と呼ぶのが一般的であり、第6位に入った南海本線(泉佐野―難波)も普通列車である。なぜ高野線は「各駅停車」なのか? そのからくりに関しては「関西大手私鉄」朝のノロノロ運転ランキングで記したのでご参照いただきたい。

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