朝ラッシュの大手私鉄「全国一」遅い列車は?

一見「ノロノロ」でもちゃんとワケがある

まず第20位は、南海本線の準急行(駅などの表示は「準急」)が入った。泉佐野―難波間34kmを所要時間65分で走り、表定速度は31.4km/hである。第19位は名鉄名古屋本線(伊奈―名鉄名古屋・63km)の普通。同線は豊橋駅が始発だが、同駅は全時間帯、快速特急・特急・急行のみの発着で、普通列車は隣の伊奈駅発着となるため、この区間で調べた。所要時間は124分、表定速度は30.5km/hである。

さて、表定速度30km/h台はここまで。次からは20km/h台に入る。 第18位は相鉄いずみ野線・相鉄本線、湘南台―横浜間(21.8km)の各駅停車。この路線は朝の時間帯、湘南台発5時台から8時37分までがすべて各駅停車だ。その中で最も遅いのが所要時間44分の列車で、表定速度は29.7km/hとなる。

続いて第17位は阪急宝塚線(宝塚―梅田・24.5km)の普通で、所要時間50分・表定速度29.4km/h。第16位は京阪本線・鴨東線(出町柳―淀屋橋・51.6km)の普通で、所要時間は106分、表定速度は29.2km/hだ。第15位も関西勢で、阪神なんば線(尼崎―大阪難波・10.1km)の準急。同線は快速急行以外の種別は各駅に停車するため、準急も普通列車と変わらない。所要時間は21分、表定速度は28.9km/hだ。

遅さが目立つ朝の京王線

第14位は京阪中之島線・京阪本線・鴨東線(出町柳―中之島・53.3km)の普通。出町柳発中之島行きの普通は6時台に1本、7時台に2本あり、最も遅い列車は所要時間111分で表定速度は28.8km/hだ。

第13位には関東勢がランクイン。京王相模原線・京王線(橋本―新宿・38.1km)の各駅停車で、所要時間81分・表定速度28.2km/h。関東の大手私鉄では京王電鉄の遅さが目立ち、これでも京王各線の各駅停車では最も速い。京王線は朝ラッシュ時に極めて多くの本数を運行しており、全体的な列車の速度は低下せざるを得ない。

第12位は近鉄難波線・奈良線(近鉄奈良―大阪難波・32.8km)の普通。所要時間は70分、表定速度は28.1km/hである。第11位は、準急が15位にランクインした阪神なんば線(尼崎―大阪難波)の普通。とはいえ、この区間は準急も普通もすべて各駅に停車するので、所要時間も22分とわずか1分しか変わらず、種別の違いというよりは単にダイヤ上の問題といえるだろう。ちなみに表定速度は27.5km/hだ。

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