今年の「ほぼ日」は雑貨展・地球儀・学校で稼ぐ 糸井重里代表「僕自身がセールスマンになる」
展示会の開催期間中に咲くように栽培した桜もよく売れた。「生花のプロなら、いつ、どこの花屋に行けばどの花があるかを把握している。でも一般の人は必ずしもそうじゃない。桜を飾ってみたくてもどこに行けばいいかわからない。そんな人のために、事前に準備した」(糸井代表)。
3月の展示会は、3日合計でレジ決済回数約1万5700回と大盛況。ただ、長蛇の列を成し、途中で列を離れたり、並ぶのを諦めた来場者も少なくなかったという。
好評だった雑貨展の第2弾を11月に開催
そのため11月中旬開催の第2回展示会は、会期を3日間から5日間に拡大。出展者数も20から約60にする。場所は第1回と同じ六本木ヒルズだが、場所は5倍の面積のあるヒルズアリーナに移す。篠田真貴子CFO(最高財務責任者)は「第1回とは企画内容がすべて異なる」と明かした。
「第1回が大成功だったので、第2回開催のメドが思ったより早く立った。(集客力を)実績で示せたので、家賃を安くしてもらうなど好条件で開催できる。(都内の)ほかの場所や地方にも展開し、生活のたのしみ展のブランドを高めたい」。糸井代表は笑顔でそう語った。
生活のたのしみ展と祖業のほぼ日刊イトイ新聞は、生活雑貨展とウェブサイトであり、一見似ても似つかない。だが、糸井代表にとっては同じことだという。厳選したコンテンツでほぼ日新聞という「人が集まる場」を育ててきた糸井代表にとっては、雑貨展も「場」であり、厳選した雑貨はコンテンツそのものだからだ。
そして新年度に発売するのはなんと、地球儀だ。「アースボール」と呼ばれるこの新製品は、11月の生活展で先行販売、12月から本格販売する。「(ロフトなど)手帳の販路からの引き合いが強い」(糸井代表)。
予定販売価格は6000円前後。空気を入れるビーチボールタイプの地球儀だが、凸版印刷の圧着技術で継ぎ目を自然にし緯度や経度がずれないように、小さな島が継ぎ目に吸い込まれないようにした。「どのビーチボール型の地球儀よりも、ほぼ日のアースボールはかなり精密」と糸井代表は胸を張る。
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