「将来に興味がない」高校生に語るべき"言葉" 夢ばかり語っても意味がない

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困難を抱える子へのキャリア教育はどう行えばいいのでしょうか(写真 : Graphs / PIXTA)

高校生に「夢」ばかり語っていないか

高校生に向けたキャリア教育の現場では「夢を持とう」「目標を持とう」といったメッセージを前面に押し出しているタイプのものが多くあります。確かに夢を持つのはいいことです。でも、キャリア教育はそれだけで十分なのでしょうか。

筆者は5年ほど前から全国各地の高校に出向き、高校生向けのキャリア教育の授業を行っています。多くは偏差値30~40台の高校や定時制高校、近年設置が増えている昼夜間定時制高校も多く含まれています。学校によっては中学時代に不登校を経験した生徒を多く受け入れているところもあります。こうした学校の生徒には困難を抱える子がいま少なくありません。

卒業後の進路も多様です。半数以上が大学進学する学校もあれば、多くがアルバイトやフリーターなどの非正規社員としての就職という学校もあります。外国籍の生徒や、生活保護家庭、児童養護施設から通っている生徒も少なくありません。定時制高校でも昼間にフルタイムで働いている生徒は少なく、学力、コミュニケーション能力などさまざまな事情で普通科高校には通えなかった生徒が多くを占めています。

こういった高校でのキャリア教育は、一筋縄ではいきません。近年、高校生向けのキャリア教育が増えていますが、主流は高校生が将来の夢や職業を考えるタイプのものです。「夢を持とう」「やりたいことを見つけよう」「わくわくする未来をつくろう」。そんな言葉とともに語られるキャリア教育を私は「未来設計型キャリア教育」と呼んでいます。やりたいことがたくさんある高校生や、将来に対して漠然とした不安と期待を抱く高校生には非常に有効な手段だと思います。

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