時価総額1.3兆円、絶好調ネクソンの「稼ぐ力」 海外をどう攻め、日本市場をどう立て直すか

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マホニーCEOは米国のゲーム大手エレクトロニック・アーツで経営企画担当のバイスプレジデントを務めており、ネクソン買収を試みたが、結局断念。逆に打診を受けて2010年に入社し、2014年から社長として会社を率いることになった、珍しい経歴を持つ(撮影:梅谷秀司)

VRよりもARに期待大?

――ゲーム業界ではVR(仮想現実)が注目を浴びている。どのように見ているのか。

個人的には、VRにあまり興味がない。私自身、VRゲームを何度も試しているが、体験としてはあまりよくなかった。ゲーム開始から15分頃までは面白いが、それ以上になると快適さが大きく落ちる。

さらに、VR端末を付けていると周囲が見えないため、飲み物を飲みながらプレーできず、犬や妻が部屋に入ってきたら対応できない(笑)。ちょっとした問題かもしれないが、何時間もゲームをしようとすると必ず出てくる問題だ。

ただ、AR(拡張現実)はこれから大きく伸びると思っている。AR技術を使えば、現実の中に新たな世界を作ることができるからだ。たとえば、2016年に配信された「ポケモンGO」はAR技術を使うことで現実空間とポケモンの世界を一体化させ、世界的にヒットした。

米アップルや米マイクロソフトがAR技術の開発を積極的に進めており、近いうちによいAR端末が発売されるだろう。現在のオンラインゲームではディスプレー上に仮想の世界を作り出しているが、メガネ型のAR端末が普及すれば現実世界の中でオンラインゲームと同じ体験が可能になる。もう2~3年もすれば面白いゲームが出てくると考えている。

渡辺 拓未 東洋経済 記者

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わたなべ たくみ / Takumi Watanabe

1991年生まれ、2010年京都大学経済学部入学。2014年に東洋経済新報社へ入社。2016年4月から証券部で投資雑誌『四季報プロ500』の編集に。精密機械・電子部品担当を経て、現在はゲーム業界を担当。

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