時価総額1.3兆円、絶好調ネクソンの「稼ぐ力」

海外をどう攻め、日本市場をどう立て直すか

――一方、中国などでの人気とは裏腹に、日本事業は赤字が続いている。

日本は(ニンテンドースイッチやソニーのPS4など)ゲーム専用機が強く、ネクソンが得意とするPCゲーム市場がほかの地域より小さかったことが苦戦の要因だ。ただ、今年は前年同期比で増収に転じており、状況はよくなっていくと考えている。牽引役はスマートフォン向けゲームだ。

「HIT」は日本で主力となっているタイトルだ(写真:ネクソン)

スマホ端末の性能は、ここ5年でPCに匹敵する水準に向上している。ユーザーも、今までよりさらに複雑で高度なゲームを求めるようになってきた。それによって、ネクソンがPCゲームで培ってきた開発・運用能力を生かせるような環境になりつつある。

現在日本で主力となっているスマホゲームは、アクションRPGの「HIT」やガンシューティングの「HIDE AND FIRE」といった、国外で開発したゲームだが、国内での開発も強化している。2012年に買収したグループスの開発チームに加え、今年に入り開発組織も新設した。日本のセンスやスタイルを生かしたゲームを開発していきたい。

世界でヒットするものを見極め、投資する

――かつて出資していたNCSOFT社のスマホゲーム「リネージュ2 レボリューション」やBluehole StudioのPCゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」など、最近は韓国産ゲームがほかの地域でヒットするケースが目立つ。

韓国や中国など、アジア地域ではゲームの品質向上が著しい。個別の開発者を見ても、優秀な人材が次々と出てきている。韓国にグループ最大の拠点を有し、ゲームを他地域で展開しているネクソンにとっては追い風だ。

新作のダークアベンジャー3は順調な立ち上がりだ(写真:ネクソン)

ネクソンが直近に韓国でリリースしたスマホゲームの中でも、アクションRPGの「ダークアベンジャー3」、アラド戦記と同様、オンラインで多くのプレーヤーが同時に参加するRPGの「AxE」(Alliance x Empire)が非常に好調な立ち上がりを見せており、世界で成功する見込みがある。これから日本を含めて国際的に展開していきたい。

ゲームの地域別展開には3パターンある。1つは言語対応など最低限の調整で売れる場合。2つ目はグラフィックやキャラクターを現地の文化に合わせれば売れる場合。3つ目は文化の違いが大きすぎて成功させるのが難しい場合だ。開発したゲームがどのパターンに当てはまるのかを見極め、世界で通用するものには積極的に投資を行う。

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