カプコン、開発者「2500人計画」を進めるワケ

人材を増やして、有力タイトルの量産を狙う

2016年度は「バイオハザード7」など主力タイトルを積極投入した(撮影:梅谷秀司)

「バイオハザード7」「デッドライジング4」「モンスターハンターダブルクロス」と、2016年度に自社を代表する大型タイトルを一挙に投入したゲームソフト大手のカプコン。これらのタイトルの貢献で、業績も増収増益を見込んでいる。

しかし、ゲーム業界は少数のヒットタイトルに業績が大きく左右される宿命を抱えている。市場関係者の関心はすでに「2017年度以降は一体どれだけの新作を出せるのか」という点に移っている。実際、カプコンはどうなのか。それを左右するのが、従来路線からは一線を画した「人材戦略」の成否だ。

ピーク時は一つのゲームに200人の開発人員

「1994年ごろは200人採っていた。それに比べたら半分やろ!」――。

開発者の人材育成や環境構築を担当する信山執行役員(写真:カプコン提供)

開発陣の組織マネジメントを務めるCS制作副統括の信山斉之執行役員は、辻本憲三CEOからハッパをかけられた。

2011年、カプコンは採用方針をガラリと変えた。年間20人~30人だった開発者の採用人数を一気に年間100人に増やし、1500人だった開発人員を2021年度までに2500人へと拡大させることにしたのだ。

方針転換の背景には、年々大型化するゲーム開発の問題があった。「プレイステーション」向けゲームの開発時には、1つのソフトを開発するのに10人から15人程度の人員で済んでいたが、「プレイステーション3」では70人~80人、現在ではピーク時で200人もの開発人員が必要となっている。

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