次に、2.の「各利用者にとって関連度の高いコンテンツ」についてご説明をします。
Facebookは実名登録制であることから、名前はもちろん、性別・住所(地域)・年代などの情報があります。人ベースで広告を運用できるので精度は95%以上を超え、これは一般的なデジタルサイトでの広告に比べて1.5倍になります。このFacebookの長所を活かした動画広告の画期的な事例の1つが、日産自動車による新型セレナのFacebookキャンペーンです。
新車のキャンペーンでは、テレビCMを数本制作して大々的に露出し、ディーラーでの試乗へと促す流れが一般的です。しかしこのキャンペーンでは、新型セレナのさまざまな装備の魅力(USP:ユニーク・セリング・プロポジション)を伝えるFacebook用のクリエイティブを、利用者別になんと1700種類以上も制作しました。
前述のとおり、Facebook広告は利用者の属性に合わせた高いターゲティング精度を誇ります。キャンプやサーフィン、スポーツをするなど、興味・関心でユーザーを細分化し、1700種類の中から最適な動画を配信することで「この装備なら自分向きだ」「自分の趣味にピッタリ」といった、よりピンポイントな“自分ゴト化”を目指しました。
私の例をお話しすると、サーフィンが趣味なことから、サーフボードを車に運びこんでいる様子を伝えるクリエイティブが表示されました。キャンペーンの結果として、広告認知は25ポイント、USP認知は17ポイントも上昇しました。
会社の規模にかかわらずマーケティングできる時代
ここまでお話ししたのは、日本を代表する大企業の例ですが、もう1つ特筆すべき変化として注目しているのが、企業規模の大小にかかわらず、マーケティングがとても身近になったということです。少し前までマーケティングといえば、資金・人材が豊富な大企業ですること、そしてそれをリードする組織というイメージが強かったと思います。
しかし、今ではFacebookやInstagramといったプラットフォームを利用することで
• 自社のサービスや商圏に合致するターゲットの潜在層に、
• 少額から、効果を見つつ、
• スマホで簡単に、
マーケティングができます。
最新の事例をご紹介しましょう。石川県のGrantBOSSグループです。
パーソナルトレーニングスタジオを運営されているGrantBOSSは、現在、訪問型トレーニングとスタジオ合わせて5店舗を経営。そのすべてでFacebook広告を利用されています。
目的は、新規会員獲得とブランドイメージの醸成で、広告運用としては、トレーニングの雰囲気を伝える写真・動画投稿を店舗ごとに違うターゲット向けに配信。結果として、この1年で顧客数が50%アップし、集客の60%以上がFacebook経由という声をいただいています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら