仕事のできない人は「美意識」がわかってない

外見、心、所持品の3つに配慮を行き届かせよ

あいさつの基本は「語先後礼」。「よろしくお願い申し上げます」と言いきってから礼。「ありがとうございます」と言いきってから礼。「失礼いたします」と言い終わってから礼、がルールです。

完全に言い終わってから、礼。これがわかっていてもできないのです。しっかり伝え、言葉を言い終える。まずしっかり相手の目を見て言いきることです。言葉がまだ終わっていないのに、おじぎをしてしまう。意外とそういう人は多いのですが、せっかくのお礼の言葉が相手にとって聞き取りづらくなり、感謝の気持ちが伝わりません。

また、相手によっておじぎの度合いを変えてはいませんか? 成功される人は、相手を上下で判断しません。こんな些細なことでも、人はよく見ているものです。誰にでも一定の礼節で接するのが望ましいでしょう。

【心の美意識】うわべを見繕っても所作で心はわかる

次に「心の美意識」です。心は必ず所作に現れます。「部分は全体を表す」という言葉がありますが、わずかな所作にその人の人間性は必ず出ます。真の姿は隠せないのです。だからこそ些細な所作を「きれい」にしていくことが必要です。

たとえば、どんな時でも手を添える心づかいを。そんなこともわかっている、とあなたは言うかもしれません。

しかし、名刺1枚、紙1枚を相手に求められ、片手で渡してしまうことはありませんか? 名刺なら、きちんと渡せても、紙一枚となると片手で渡してしまうケースは結構あります。

たとえば商談の見積書。そこに記された金額が50万円なら、その紙1枚には50万円の価値があります。その重みを思えば、片手で手渡すという軽い気持ちは持てないはずです。

ごく身近にある日用品でも同じこと。たとえば、オフィスにあるサインペンやボールペンを同僚に貸す時、片手で渡すことがあるかもしれませんが、そこから見直してみるといいでしょう。日常の姿がありのまま、ビジネスの場でもかたちとして現れます。上辺だけ取り繕っても見抜かれてしまうのです。

紙1枚にも、両手を添えて渡す。それは「これは大切なものです」「大切なあなたにお見せしたいものです」という付加価値を乗せる行為にほかなりません。相手はあなたのそんな行動を見て、自分が大切に思われていることを、言葉もなく感じ取ります。そう感じた相手は、あなたのことを「自分を大切にしてくれるひと」として、向こうからも大切に思われるでしょう。

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