父と子が運動会でヒーローになるための秘訣 今日からできる「速く走る」トレーニング

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福田:筋トレにもなるんですね。どれぐらいの距離をダッシュすればいいんですか。

秋本:近所の電柱の間を1日に3本、5本ダッシュするだけで、ランニングよりも身体に強い負荷がかかります。30メートルぐらいで、緩やかな上り坂だったらなおいいですね。ダッシュをする時には、姿勢を崩さないことが重要です。

福田:やっぱり姿勢は基本なんですね。

シューズに頼るべからず

秋本:子どもに関しては、シューズに頼らないほうが良いと考えています。

秋本真吾さん(左)と福田秀平選手(撮影:田所千代美)

福田:シューズ?

秋本:はい。例えば、運動会で活躍することを目指して、コーナーリングしやすいようにデザインされた左右非対称の靴があります。その靴はあくまで本番用なのですが、普段から履いている子も多い。それでは身体のバランスが崩れてしまう恐れがあります。

福田:今は運動会本番用のシューズがあるんですか。すごいですね。でも、バランスが崩れるのはほかのスポーツをする時に気になりますね。僕らは打球を追う時に、フェンスと打球、両方を見ながら走るんですが、身体のバランスが悪いとボールが風でぶれたりした時に、姿勢が崩れてしまう。一番気を遣うのは、自分の身体をフラットに置くことです。

秋本:そうですよね。軸とか重心とかいろいろな表現がありますが、身体のバランスはどのスポーツでも根本的にとても重要なことです。速く走るための練習があるのだから、ものに頼るよりも自分の力を上げたほうが良い。それが財産になる。

福田:間違いないですね。今日、僕ももっと速く走られるようになると言われて、改めて「走ること」の奥の深さを知りました。オフになったら、ぜひ走り方を教えてください。

秋本:もちろんです!

川内 イオ フリーライター

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かわうち いお / Io Kawauchi

1979年生まれ、千葉県出身。広告代理店勤務を経て2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年夏、バルセロナに移住し、スペインサッカーを中心に各種媒体に寄稿。2010年夏に帰国後は、編集者としてデジタルサッカー誌編集部、ビジネス誌編集部で勤務。2013年6月より、フリーランスのエディター&ライター&イベントコーディネーターとして活動中。スポーツ、旅、ビジネスの分野で輝く才能やアイデアを追って各地を巡る。

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