父と子が運動会でヒーローになるための秘訣

今日からできる「速く走る」トレーニング

上体はまっすぐに伸びているほうが速く走ることができる(撮影:田所千代美)

秋本:一般にありがちな現象として、速く走ろうと気が急くと上体を前に倒そうとする、足をなるべく前に出して地面を蹴ろうとするという2点が挙げられます。そうなると姿勢が「くの字」になるんですが、これは全く足に力が入らないフォームです。ウサイン・ボルトや最近9秒台を出した桐生(祥秀)君の走りを見てもらえばわかりますが、上体はまっすぐに伸びていて、地面を蹴るのではなく、跳ねるような感じで走っていますよね。

福田:わかりやすいですね。僕も跳ねているような感覚があります。50メートル、100メートルを走るときは特にそう感じますね。

秋本:なぜ跳ねる感覚があるかというと、それは走っている時に踵が地面についていないからです。野球でもサッカーでも速く走れる選手は常に踵が浮いているんですよ。逆に、踵を地面につけて速く走ることはできません。

背筋を伸ばし、踵を浮かせて走るための練習方法

ーー背筋を伸ばし、踵を浮かせて走る、というのは、一般の子どもや大人が速く走るためにも共通していることでなんですか。

秋本 真吾(あきもと しんご)/1982年4月7日生まれ、福島県大熊町出身。2012年まで400mハードルの陸上競技選手として活躍。現在はプロスプリントコーチとしてプロサッカー選手、プロ野球選手をはじめ多くのアスリートの走り方を指導。全国で子ども向けの走り方教室も実施(撮影:田所千代美)

秋本:もちろんです。まず、常にまっすぐな姿勢で走ることを心掛ける。これから運動会シーズンですが、子どもでも、大人でも、それがすべての前提になります。

踵をつけずに走る練習としては、縄跳びを勧めています。縄跳びをいっぱいやると、つま先をついて跳ねる感覚が習慣化されて、ふくらはぎの筋肉が作られていきます。

福田:そうなんですね。僕も踵をつけずに走っていますが、よく縄跳びをしていました。

秋本:やっぱり! 僕は阪神タイガースでランニングコーチをしているんですが、足が速い前田大和選手や鳥谷(敬)選手も、「縄跳びやってたよ」と言っていました。

縄跳びは小さい子でも効果的です。大分のある幼稚園でかけっこ教室をやらせてもらったんですが、そこはスポーツに力を入れていて、毎年、年中さん、年長さんは本格的な縄跳び大会があるんです。そこの園児はみんな足が速くて、縄跳びと速く走ることの相関を実感しましたね。跳ねる感覚と同時に、地面に足が着いた時に姿勢が崩れないことも大切なので、トランポリンも有効だと思います。

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