グチばかり言う人がみずから招いている不幸 そのネガティブ思考は中毒かもしれない
ネガティブな考えがストレスの悪循環になる
超ストレス社会ともいわれる現代。日々の仕事や生活に息苦しさを感じている人は少なくありません。そんな人はどうすれば心を健全に保てるでしょうか。
私はスウェーデン、カルマル市に生まれ、自分で興した会社でずっと働いてきました。昔からずっと、いわゆるリーダー、起業家タイプでしたが、社交性や愛想のよさを隠れみのに、実は不安症を長年抱えていました。その心の病を妻であるスーサン・ビルマークと共に夫婦で抜け出しました。
共著である『北欧スウェーデン式 自分を大切にする生き方』にも詳しくまとめてありますが、ストレスや不安を断つためにできる最も重要なことが、今この瞬間をもっと意識して、ポジティブな話し方をすることです。ネガティブに考えていると、ストレスや不安の悪循環に突入します。自分を批判したり責めたりするのは簡単だからです。
意識するしないにかかわらず、脳はつねに物事を考えています。そうした考えが気分や感情に絶えず影響を及ぼします。心配ごとやストレスを抱えてしまうたいていの原因は、ネガティブで不健全な考えです。
家族や家庭環境は考え方に大きな影響を与えます。「両親がしょっちゅう言い争っていた、家族が文句を言い、人生に不満気だった」というような経験です。口論したり、不平不満を言ったり、ストレスをまき散らしたりする人たちに囲まれて育つと、自尊心や自信を培うのは困難です。
とはいえ、そんな環境で大人になってもそれを改善することは、100%可能です。自分のネガティブな思考パターンはなかなか認めづらいものです。でも、一度認めてしまえば、自分の態度を改めてポジティブに考えられるようになります。
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