姿勢
手を前に組み、肩をすぼめて自分を小さく、謙虚に見せる姿勢や立ち方。つつましやかに見え、接客時や協調性をアピールしたいときなどには向いているが、強いリーダーシップを誇示したいときには、向かない場合がある。
しぐさ
唇や手、ひじ、髪など体の一部に触れるしぐさは、自己肯定感の低さや緊張感として受け止められる。
声
高く、声量のない声。かん高い声は、親しみやすさを醸成するが力強さ、落ち着きとは逆のベクトルにとらえられる。声量のなさは自信がなく、頼りないとの印象を生む。イギリスのマーガレット・サッチャー元首相は、もともと、高く、か細い声だったが、ボイストレーニングを受けて、低く威厳のある声へと変えることで、カリスマ性を上げた。
話し方
語尾を上げる話し方。つねに、断定せず、質問をしているように聞こえ、説得力が低い。
表情
不機嫌な顔。いつも怒っているような顔は男性の場合、威圧感のあるリーダーとなるが、女性の場合、単なる「いじわるババア」となる。アメリカの俗語には「resting bitch face」(つねにビッチ=いじわる・性悪な顔)という言葉があり、女優のアナ・ケンドリック、ビクトリア・ベッカムなどが代表格として取り上げられる。
まず非言語のコミュ力を鍛えるべき
ほかにもいろいろと特徴はあるが、こうした非言語部分での印象がイメージを決定づけてしまうことを、男女問わず意識するべきだ。リーダーシップや強さをアピールするには、まず非言語のコミュ力を鍛えるのが近道。堂々とした姿勢、しっかりとした張りのある低めの声、歩き方など非言語の要素を意識することで、効果的に伝えていくことができ、結果的に自信につながっていく。
謙譲が美徳とされる日本社会では、特に女性の場合、控えめな態度が期待されているため、終始、力や強さを前面に押し出すと、摩擦を起こす可能性がある。「女性プロフェッショナルのコミュニケーションはまさにタイトロープ(綱)の上を歩くようなもの」。かつてフェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグはそう形容したが、場面に応じて硬・軟、強・弱を使い分けていく、まるで曲芸師並みのしなやかさ、器用さが求められるということだろう。
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