「エラそうな女」が徹底的に嫌われる根本理由 反感を呼ばないための処方箋とは?

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以上のような観点で見ると、工藤静香や藤原紀香がなぜこうしたランキングの上位にいつも上がってくるのかという疑問が解ける。この5つの嫌われる女性のカテゴリーはすべて、その人の資質というよりは、コミュニケーションやイメージ的な問題だ。男性であれば、それほど問題視されないか、面白がられる要素である。

そのように考えると、女性がコミュニケーションをしていくうえで、待ち受ける「罠」は深く、そして数多い。

特に嫌われるのは「エラそうな女」

なかでも「エラそうな女」は徹底的に嫌われる。たとえば女性が、「自己主張」をしようとすれば、男性より厳しい目線で受け止められる。米スタンフォード大学のティーデンス教授らの研究によると、「男女ともに同じ自己主張的な行動をした場合、女性は平均して男性よりも大きく評価を落とすことがわかった。特に、女性は直接的かつ明確な自己主張をしたときに評価を落とした」(ウォールストリート・ジャーナル)という。

たとえば、昇給を要求したり、隣人に音楽の音量を下げるように頼む際、まったく同じ言葉を使って要求をしたとしても、男性よりも「高圧的」ととられやすいというのだ。それに対し、自己主張をノンバーバル(非言語)な方法で表現した場合には、それほど評価を落とさなかった。つまり、言葉で直接的に主張をすると角が立つが、言葉以外の方法(声のトーンや抑揚、大きさ、さらにジェスチャーなど)によって、効果的にコンフィデンス(自信)やコンピテンス(能力)を印象付け、メッセージを伝えられるということだ。

つまり女性が、コミュニケーションにおいて、反感を呼ぶことなく、主導権をとっていこうとするならば、ノンバーバルのふるまいが非常に重要ということになる。

ところが、女性には非言語コミュニケーションにおいて、さまざまな癖がある。それが相手に対して気づかぬうちに、従属的なメッセージやネガティブな信号を送っていることが多い。

たとえば、以下のようなハンデがある。

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