「ギリギリOK」の線引きで議論は好転する 「ありきたり意見」しか出ない会議が変わる
前回の記事で、新しい発想を生み出すための打ち合わせには「拡散」が必要である、とご説明しました。でも「議論を拡散してしまうと収拾がつかなくなるのでは?」と疑問に感じる読者も多いかもしれません。
いくら拡散が大事だといっても、やみくもに話題をあちこちに振ればよいわけではありません。限られた時間の中で、効率的に拡散と収束を行うためには、テーマの“広げ方”が重要になります。
そこで、私たちが意識しているテーマの広げ方について、「円」をモチーフに説明してみたいと思います。
初めに、打ち合わせの「論点」を明確にする
博報堂では、拡散することを「360度広げて考える」という言葉で表現することがあります。
アイデアを広げる作業は、円を描く作業に似ています。円には、「中心点」と「円周」があります。この2つの言葉を打ち合わせに当てはめてみると、中心点は「打ち合わせの論点」、円周は「アイデアの境界線」ということになります。
この2つがきれいに描けると、参加者が自由にアイデアを広げやすく、収束もしやすくなるのです。「打ち合わせの論点」と「アイデアの境界線」について、具体的な事例を使って説明してみましょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら