「まじめな大学」では、全エリアで東京大学が1位となった。日本のトップ大学として、優秀な学生が集まるイメージから、まじめという印象が強いのだろう。各エリアとも上位は国立大学が独占しているのも特徴だ。
「親しみやすい大学」で上位にランクされているのが青山学院大学。関東で1位、東海で2位、関西で9位となった。ただ全体的に得票率は分散傾向にあり、各エリアで学生数の多い有名大学が上位に顔を出す傾向となっている。
「自慢できそうな大学」では、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、明治大学などが各エリアでランクインしている。東海では名古屋大学、関西では大阪大学の旧帝大が上位に顔を出している。
「まじめ」=東大、「明るい」=青学、「きれい」=慶応
「明るい大学」では、青山学院大学が関東、東海で1位となった。同大学は箱根駅伝で3連覇するなど、スポーツのイメージが浸透。関西では関西大学が1位だ。関東では、日本体育大学、日本女子体育大学の体育系の単科大学2校ランクインしている。やはり明るいイメージを思い浮かべているのかもしれない。
「落ち着いた大学」は、関東1位がお茶の水女子大学、東海1位が静岡大学、関西1位が大阪大学という結果となっている。こちらも「まじめな大学」同様、国立大学が上位に入っているのが特徴だ。
「勉強するのによい環境の大学」は、関東、東海が東京大学、関西が京都大学となった。勉強をするための施設など教育環境が整備されているという点で、研究所を多く抱える国立大学が上位にランクインする傾向にあるようだ。東京大学のほかに、慶應義塾大学、早稲田大学、京都大学が3エリアに共通してランクインしている。
「資格取得に有利な大学」は、医科大や薬科大の名前が目立つ。関東1位の慶應義塾大学は医学部と薬学部を擁している。東海1位の藤田保健衛生大学は愛知県豊明市にある、医学部と医療科学部を擁する大学だ。
「キャンパスがきれいな大学」として、高校生がイメージする大学として筆頭にあがるのが慶應義塾大学で、関東と東海で1位となっている。青山学院大学も、関東、東海で共に2位という結果だ。関西では近畿大学が1位となった。ちょうど4月にオープンした図書館とアカデミックシアターが、同大学の「きれいなイメージ」を増幅させたかもしれない。
「専門分野を深く学べる大学」は、関東が東京大学、東海が藤田保健衛生大学、関西が京都大学という順になった。理系学部が多い大学や、医療系学部がある大学が目立つ。東京芸術大学など芸術の単科大学が、関東、関西エリアでランクインしているのも特徴だ。
最後に「寮や奨学金などが充実している大学」として、名前があがるのは、関東1位が早稲田大学、東海が慶應義塾大学、関西が東京大学となった。ただ、各大学とも得票率が少なく、寮や奨学金で有名な大学を探し切れていないのが現状だろう。
全体の傾向としては、関東や関西エリアは、そのエリアの大学の名前が上位に出てくる一方、東海エリアは、関東エリアの大学の名前が出てくる傾向が強い。各エリアの高校生が、どの地域まで選択肢として視野を広げているかが、垣間見える。
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