まず、「教育方針・カリキュラムが魅力的な大学」で1位になったのは、関東エリアが早稲田大学、東海エリアが慶應義塾大学、関西エリアが近畿大学だ。各大学が積極的にアピールしている教育方針やカリキュラムだが、1位の学校でも20%を超えることはない。高校生にとって教育方針の評価は固まっていないのが実状だろう。関東エリアでは順位に大きな変動はないが、東海エリアや関西エリアではトップ10の入れ替わりが目立つ。
「校風や雰囲気がよい大学」の1位は、関東が2年連続で早稲田大学、東海が南山大学、関西が同志社大学。それぞれのエリアの名門私大がトップに立った。トップ10内は順位の変動があるものの、顔ぶれはあまり変わっていない。校風や雰囲気は長い年月をかけて、評価が定まっていくため、順位の変動も少ないと思われる。
大学のグローバル対応が叫ばれる中、高校生がどんな大学を「国際的なセンスが身に付く大学」と見ているかは、要注目だろう。結果は1位すべてが昨年と同じ大学となった。関東は上智大学、東海は南山大学、関西は関西外国語大学だ。外国語大学やスーパーグローバル大学に選ばれる学校がトップ10に入っている。
就職に有利なのは東大、阪大、慶応
「学校が発展していく可能性がある大学」では、関東と東海がともに早稲田大学が1位となった。関西エリアは、近畿大学が33.3%と、3人に1人が選んでいる。国際学部の設置やキャンパス整備計画など、矢継ぎ早の改革を見て、今後も発展していく可能性があると評価しているのだろう。
「就職に有利な大学」として、高校生はどんな大学をあげているのか。結果は、関東エリアが慶應義塾大学、東海エリアが東京大学、関西エリアが大阪大学となった。ベスト10の顔ぶれは昨年とあまり変わっていない。国立大学が目立ち、関西はトップ4までを国立大学が占めている。
「クラブ・サークル活動が盛んな大学」は、全エリアでトップ10がすべて私立大学となっている。早稲田大学、青山学院大学、慶應義塾大学の名前が全エリアで上位に入っているほか、近畿地区では近畿大学や同志社大学が上位に名を連ねている。
「おしゃれな大学」では、青山学院大学が関東、東海で1位、関西でも2位になっている。「青山」という校名、渋谷にあるキャンパスという点から、「おしゃれ」と思う高校生が多いのは不変なのかもしれない。
最後は「個性的な大学」。芸術系の大学がトップ10にランクインしているが、東京芸術大学と東京大学が各エリアで上位となっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら