覆面座談会「就活勝ち組がそっと語る必勝法」 私が内定獲得までに経験した成功としくじり

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B:私は公務員試験の勉強をしていたが、公務員試験の中の「数的処理」がSPI3に似ていたので、特に民間企業の筆記試験対策はしていない。ただ、いきなりSPI3に臨むのは大変だと思ったので、ネットでSPI3の問題を見ておいた。

C:実際に問題を解くことが重要だと思ったので、テストセンターでSPI3を受験して問題に触れた。そして友人約20人とLINEで問題を共有した。何回かSPI3を受けているうちに、見たことがない問題がなくなった。

――これから就活を始める学生にアドバイスをお願いします。

D:新卒採用でも転職サイトの活用を勧める。私は「Vorkers」などの転職サイトに登録して見ていた。OB・OG訪問の目的は、働く人の本音を聞くことだと思う。しかし、”本音の本音”を聞くのは難しい。ところが、転職サイトは、働く人のリアルな意見を聞くことができるのでお勧めだ。

A:金融の場合、セミナーがものすごく多くて、スタンプラリーといわれるほどだ。私の就職先は10回もあった。企業は出席状況で学生の本気度を見ているのだろうが、回数稼ぎだけを目的に参加するのではもったいないと思う。

セミナーごとにテーマが異なるので、しっかり聞いて、ESやOB・OG訪問に活かしてほしい。また、メモを取るだけでなく、同時に自分の感想も書き込むようにしていた。

「心掛けたのは、企業に媚びないこと」

C:私が就活で心掛けたのは、企業に媚びないことと、自分自身の勝負の仕方を考えること。私は面接で自分の意見をはっきり言ったし、黒いスーツも着なかったし、髪型もパーマで前髪を垂らしていた。いわゆるリクルートスタイルをする必要はない。

クラブ活動で自分をPRする方法もあったと思うが、自分の強みを考えて、論理的な思考や話し方で勝負した。

B:就活というと、就活サイトで効率的に行うのがよい、とされる傾向がある。が、効率が悪くてもいいから多くの企業人に会い、そのときに感じたフィーリングを大事にしてほしい。効率を追い求めないほうがいい。

E:飾らずにありのままでいることが重要。これは面接のときだけでなく、企業選びでもいえることだ。人気業界や人気企業が自分に合っているのか、じっくり考えてほしい。私が就職先を決定したのは、この会社でインターンシップを数回行い、社員の雰囲気などが自分に合っていると思ったからだ。

田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員

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たみや ひろゆき / Hiroyuki Tamiya

明治大学講師(学部間共通総合講座)、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)。東京都出身。明治大学経営学部卒業後、日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクに。2007年、株式雑誌『オール投資』編集長就任。2009年就職・採用・人事情報を配信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げ編集長となる。取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職

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