「新品の本を買わないの?」と聞いたら、「好きなマンガや作家の本は買う。データじゃなくてモノとして紙の本を持ちたいから」と言っていました。「マンガアプリで無料の1巻を読み、気に入ったら続きを書店で購入する」というスタイルは、その場にいる女子高生たち全員が取っている行動でした。
こうした流れはマンガだけでなく、テレビやラジオといったコンテンツ業界のすべてに通じているように思います。テレビ局が過去の番組を「TVer(ティーバー)」で配信したり、ラジオ局が「radiko.jp」の「タイムフリー」機能や「LINEライブ」での配信を通じて、本放送へ回帰させるという流れがあります。
同じ趣味の人はネットで見つける
女子高生に好きなマンガを尋ねてみると、グルメマンガの『ワカコ酒』やホラー系の『東京喰種トーキョーグール』など、実にさまざま。いつも一緒にいる仲良しグループにインタビューしたのですが、誰かが書名を挙げると「あー、それ私も好きー」という声が上がるので聞いてみると、今まで特に好きなマンガについて話し合うことがなかったそう。洋服やコスメ、音楽とは違って、マンガの場合は友達にも自分の好みを話す機会が少ないのかもしれません。
本気でマンガにはまっている人は、Twitterに「マンガ垢」を作り、「#マンガ好きな人とつながりたい」「#〇〇(作品名)好きな人とつながりたい」というハッシュタグで友達を募り、作品への愛を語り合っています。
また、LINEマンガにも「コメント」欄があり、感想を述べたり、「いいね」したりすることができます。普段一緒にいる友人とマンガの好みが違っても、ネット経由で気持ちを分かち合えるなんて、いい時代になりましたね。
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