「賭け屋」の予想では、東京は断トツの本命馬
そろそろIOC(国際オリンピック委員会)総会が近づいてきた。9月7日にブエノスアイレスにおいて、2020年の夏季五輪開催地が決まる。昨今では、「東京がもらったも同然」とばかりに、ニコニコしている人もお見かけする。ホントにそうなのだろうか。
試しに、“Olympic, 2020, odds”というキーワードでググってみよう。すぐにヒットするのがoddscheckerというサイトである。これは便利。いくつかのブックメーカーによるオッズが一目瞭然だ(8月21日現在)。
競馬風に言えば、東京は断トツの本命馬ということになる。単純にギャンブルの問題としてとらえれば、東京の勝率はかなり高いと言えるだろう。
しかるに2020年の開催地を決めるのは、市場の声ではなくIOC委員たちだ。王侯貴族や実業家、スポーツ選手など104人の委員が、総会での無記名投票の一発勝負で決めてしまう。ゆえに事前の票読みはあんまり当てにならない。しかも委員の半数近くは欧州人であり、彼らの腹の中は読みにくい。IOCを「魑魅魍魎の世界」と言ってしまうと語弊があるが、永田町的な意味で「一寸先は闇」であることは、承知しておいた方がいい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら