日経平均は五輪期待後退で5日ぶり反落 円安一服、4連騰後の過熱感も響く
6日の東京株式市場は5日ぶりに反落した。日経平均株価は前日終値比204円01銭安の1万3860円81銭、TOPIXも10.02ポイント安の1147.82となった。前日の欧米株高や、一時1ドル=100円を付けた円安基調を好感し寄り付きは上昇したものの、前日までの4連騰で相場に過熱感が出ていたうえ、円安一服や2020年五輪開催都市のマドリッド優勢報道もあり、下落に転じた。東証1部概算の出来高は22億3789万株、売買代金は1兆7092億円だった。
欧米株高、円安好感し続伸スタートとなったが・・・
前日の米国市場は3日続伸。NYダウは前日終値比6ドル61セント高の1万4937ドル48セント、ナスダック総合、S&P500とも続伸した。欧州市場でも、イギリス、ドイツ、フランスが続伸するなど主要市場が値上がりした。米国では良好な経済指標が相次いだ。8月のISM製造業景況感指数が55.7ポイントと予想に反し上昇、2011年6月以来の高水準になったほか、新規失業保険申請件数も32.3万件に減少し、こちらも事前予想を下回る改善ぶりを見せた。
東京市場では、本日朝方の外国証券経由の売買動向が売り1100万株、買い950万株の差し引き150万株の売り越しとなった。
これを受けて本日の日経平均は前日終値比23円高で寄り付き、9時01分には34円高の1万4099円まで上昇したが、円安も一服となると9時14分から先物に断続的な売りが入ってマイナスに転じ、1万4000円を割り込んだ。10時07分には216円安まで下げ、その後も1万4000円を回復することなく、1万3906円と158円安で前引けを迎えた。五輪招致でマドリッド優勢が伝わったことで、五輪関連株が下げたことも相場下落につながった。
昼のバスケット取引は541億円成立し「売り買い均衡」と伝えられた。アジア市場は総じて堅調だった。後場寄りの日経平均は1万3932円(前日終値比132円安)で始まった。円高の動きが一服すると13時08分から先物に小口の買い物が断続的に入り、13時26分には108円安まで下げ渋ったが、その後、再び円高に振れると下げ幅を拡大。14時08分には230円安となる1万3834円まで突っこみ、そのまま安値圏で推移。本日の取引を終えた。
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