誘いの断り文句に「行けない理由」はいらない

「断り上手」になるための5つのポイント

1. 断り=拒絶ではないという意識を持つ

「断る」ことは、相手を拒絶することではありません。ましてや、自分勝手やわがままとも違います。仕事でもプライベートでも、すべての依頼や誘いを受けることは不可能です。単に時間が空いているかどうかだけではなく、状況や気持ちによっても大きく左右されます。

したがって、時間があるから、予定が空いているから、受けなければならない(断る理由がない)という観念は、この際キッパリ捨ててしまいましょう。

「行けたら行く」がいちばん迷惑だ

2. はっきりと意思表示をする

断る際に最も避けたいのは、あいまいな意思表示をすることです。断りづらいがために、「行けたら行く」「考えておく」というあいまいな返答をしてしまいがちですが、相手にとってははなはだ迷惑です。来るか来ないかわからない場合に、人数の確保や予約等、さまざまな調整が滞ることになります。

したがって、相手のことを真に思うのならば、「参加できません」「お受けできません」など、はっきりとわかる言葉で意思表示をしましょう。明言せずとも、察してほしい、というのは自分勝手です。

また、理不尽なお願いなどを断る場合は、気持ちに表情を合わせることが重要です。

たとえば、笑いながら「勘弁してください」と言った場合、相手からは「そんなに嫌がっていないのかな」「もうひと押しすれば何とかなるかな」と思われがちです。私たち人間は、対面時に言葉の内容よりはるかに多くの情報を、相手の表情や声の音調から受け取っています。伝えたい内容と表情は一致させましょう。

3. 理由を言う必要はない

断るときに「先約があって」「その日は、都合がつかず」と断ることはありませんか? すでに予定が入っていることを大義名分のごとく使う断り方です。実は、これが相手に不快な思いをさせてしまうことがあるのです。

実際に私はこんな体験をしました。とあるパーティに誘われた折、すでにその日に予定が入っていたので、「調整できるか検討して返事をします」と返事をしました。すると、先方からは「今、入っている予定と、パーティをてんびんにかけていると言っているのと同じ」と指摘されたことがあります。驚きましたが、確かに、優先度が高ければ、先約があっても何とかしようと思うのが人情です。たとえば、友人と食事の約束をしていた日に、大好きなアーティストのレアもののコンサートチケットを譲られたら、友人に詫びて予定を変更してもらうのではないでしょうか。

断る際の理由は、自分の後ろめたさや、言いやすさのために口にしているだけであって、相手を思っての言動ではありません。あえて、あなたのお誘いよりも重要な予定が入っているので……という必要はなく、単に「申し訳ありません、参加できません」で構わないのです。断るのに、理由を言わなければならないことはありません。

ですから、一部理由の必要な欠席届等は別として、うその理由を必死で考える必要はないのです。

次ページすぐに答えない、という選択もある
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