「朝10分デイトレ」なら会社員でも稼げる? 年収1億円超の元ディーラーのマル秘テク

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たとえば、エントリーした直後に、大量の売り株数が出てきたら、誰もが「ヤバイ」と思うでしょう。それは、売りたくてうずうずしている投資家が、板の向こう側にいることを意味します。

そのようなときでも、買いたい人が多ければ、すぐに売ることができます。株価が奈落の底にまで落ちていくようなことにはならないでしょう。

逆に、買いたい人が少ないと、これはもう恐怖心を抱え込むことになります。自分が売りたいと思っても、誰も買ってくれません。そのまま株価がずるずると下げていきます。

だから、買いからエントリーするのであれば、強い板の銘柄を探す必要があるのです。

勝負は、取引スタート前に決まる

なぜ、朝の寄り付き(最初の取引)を狙うのか? それは、マーケット参加者が少なく、「強い板」を見つけやすいからです。

板は投資家の売り買いを瞬時に表すため、つねに動いていますので、板を見るとどのような参加者がいるのかがわかります。たとえば、100株ずつちょこちょこと売り買いが出てくるときは、小口の個人投資家が動いていると想像がつきますし、典型的なアルゴリズムトレードになると、コンピュータの自動売買で細かく注文を入れていくので、板が絶え間なくチカチカします。

また、銘柄によっても動きが異なります。たとえば、トヨタ自動車(7203)や富士フイルムホールディングス(4901)、東日本旅客鉄道(9020)など、時価総額が大きい銘柄は、板がのべつまくなし、チカチカ数字が変わっていて、もはや人間の目で追って板を先読みすることは、ほぼ不可能といってもいいでしょう。

しかも、取引が始まると、株価の動きを見て、さまざまな投資家が売り買いするため、大型株でなくても、その動きを先読みするのが難しくなります。強い板を見つけた瞬間に、弱い板に変わってしまうことがよく起こるのです。

ところが、取引が始まる寄り付き前なら、前日の終値をもとに判断する投資がほとんどなので、板の動きがゆっくりで、株価の動きの先読みがしやすいのです。

次ページ寄り付き前に「強い板」の銘柄をどう見つけたらいいのか
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