新選組「強さの秘訣」は結局、何だったのか?

教科書が教えない「剣と規律」以外の真因は

新選組の「強さの秘訣」はなんだったのでしょうか(写真 : skipinof / PIXTA)
幕末期、新選組は尊攘派志士が最も恐れた存在だった。有名な池田屋事件をはじめ、京都で倒幕をたくらむ尊攘派を多数殺害・逮捕し、天下に名をとどろかせたのだ。
なぜそれだけの活躍ができたのか。その要因は、局長の近藤勇や沖田総司ら隊士個人の資質もさることながら、もうひとつの重要な「秘訣」なくして不可能だったという。
「日本史を学び直すための最良の書」として、作家の佐藤優氏の座右の書である「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、現在、累計20万部のベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、「新選組、強さの秘訣」を解説する。

「新選組局長、近藤勇」の埋葬地がついに判明?

『いっきに学び直す日本史』は「教養編」「実用編」合わせて20万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

今年2017年は、大政奉還から数えて150年の節目の年にあたります。

当時、京都を舞台に活躍していたご存じ「新選組」の局長近藤勇は、大政奉還の翌1868年に新政府軍に捕らえられて処刑され、埋葬地はわかっていませんでした。

ところが最近になり、彼の愛刀である「阿州吉川六郎源祐芳(あしゅうきっかわろくろう みなもとのすけよし)」に添付されていた伝来覚書から、彼の首はひそかに会津に運ばれて埋葬されたという記述が見つかり、大きな注目を集めています。この刀は、京都の霊山歴史館に収蔵・展示されています。

新選組は、現在も多くの歴史ファンに愛されていますが、その最たる魅力は彼らの「強さ」でしょう。

では、なぜ新選組は強いのか。一部にささやかれる「厳しい規律」こそが、本当にその理由のすべてだったのでしょうか。

今回は、新選組の「強さ」をテーマに、当初は臨時の寄せ集め集団だった彼らが、いかに強い軍団となり得たのか、その「秘訣」について解説します。

次ページまずは「新選組」のおさらい
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 不妊治療のリアル
  • 奨学金借りたら人生こうなった
  • ベテラン車両の肖像
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT